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2人の海  作者: MILK


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16/23

第16話 幸せな2択

帰り道、

ホテルに連れて行かれるかもと思って、

ドキドキした。


一応、心と下着の準備はしてきたが、


仁は、そんな事はなく、


ちゃんと家の前まで送り届けてくれた。



「ありがと~めちゃいい誕生日になった」


「私も久々にめちゃ楽しいデートやった。

ありがとう」


と言って、私からありがとうのキスをした。

短いキス。



そして、車を降りて、仁を見送って

家に入った。



仁に触れた肌。

お風呂に入るのがもったいない。

歯磨きするのがもったいない。


私、今日デートして良かった。



仁とオソロて買ったキーホルダーを眺めて

今日の事を思い出しいた。



−−−−



最初の方は、和希とは全然違うな。とか

和希ならこうするかな、

これは絶対言わないなとか、


和希の事が常に頭にあったけど


後半は、和希の事なんてすっかり忘れて

仁の事しか見てなかった。



あの電話がなるまでは。


そういえば、何の用やったんやろ?



かけ直そうか迷ったけど、

何か、切り方感じ悪かったし、やめよ。




あんなにカッコイイ仁が、

こんなにアピールしてくれる。

こんな事、人生のうちにそうそうある事じゃない。


一緒にいても楽しいし、色んな好みも合う。

非の打ち所がない。


女慣れしてるだけに、軽さは否めないけど、、



−−−−



和希は不器用で、恋愛に奥手。言葉足らず。

デートなんてもう何年もしてないだろう。


その割に、ドキドキはさせられる。



モテるタイプではないけど、純粋で真っ直ぐ。

自分が惚れた人をとことん愛する、一途な人。



だからこその重みはある。




でも、突然の無視や、会ってくれない事に

いちいち傷つく。


全部を伝えてくれないから、何を考えてるのか分からない。


和希の方が周りのしがらみが多い。



令和男子 VS 昭和の男


頭のなかで戦っていた。



んーーーーどちらも良い。

日替わりで付き合えたらいいのに。




1度、和希ともデートしてみたいな。



今日、私が仁を好きになったように、

和希も私のことを好きになってくれるかもしれない。



よし、決めた!!

最後にもう1度だけ、和希を誘ってみよう。


それで、もし、

また拒まれたら、、、



仁と付き合う事にする。



運任せのようなかけでもしないと

いつになっても、決めれれない。



−−−−−




次の日、覚悟を決めて、和希にLINEを送った。



「昨日はごめん。電話なんやった?」


「別に」


「怒ってる?」


「別に」



あきらかに不機嫌


切り出しにくい雰囲気。



・・・



「あのさ、今度、私とデートして欲しい」



「は? 昨日デートしてきたんじゃないの?

遊園地行って」



「うん。だから、次は和希とデートしたい。」



「意味分からん。お前、そんなに色んな人とデートしたいん?」




ちがう。和希とデートがしたい



「そんなに私と会うのいや?」



「あいつと比べられるのが嫌」



「そっか。そうやよな。ごめん」


・・・やっぱ、無理か。



「実は、私、少し前に仁君に告白されて、

どうするかずっと悩んでたけど、、、


仁君と付き合う事にする。」

 


「あいつがお前を幸せにできるとは思えやんけど」



「ずっと和希に拒まれ続けるのも辛いし」



「は?俺がいつお前を拒んだ?」



「ずっとLINE無視されるし、私が誘っても会おうとしてくれやんから。」



「そんな事あった?

そんなつもりはなかったけど。」



「え?無意識?」



「うん。何も考えてなかった」



え、やっぱりめちゃ変わってる



「私ずっと傷ついてたのに。」



「え?ごめん。


本当は昨日、

真子をメシ誘うつもりで電話した。」



「えーーーうそー

そうやったん?ごめん」



「けっこう覚悟を決めて電話したから、

まじで、めっちゃムカついた。」



「・・・それは、本当にごめん。」




「もう、あいつのとこ行くんかなって思った。」



「待って、覚悟って何?どんな覚悟?」



「色んな覚悟」


「色んなって?」



「もう今日は言わん」


「えー気になるー」



「また今度な。デートした時」


「え!デートしてくれるん?」



「デートせなあいつと付き合うんやろ?

だから、しゃーなしで」



「やったー!ありがとう」



「行く所は真子が考えといて。

俺分からんから。そういうの」


やっぱり仁君とは全然ちがう。



「分かった。

どっか私と行きたいとこある?」



「んーそやなー・・


スーパーとか、コンビニとかかな〜

一緒に行きたい」


「1人で行ってこい。笑」



「良くない?

ホームセンターとか電気屋さんとか?


俺、ずっとおれるわ〜」


やっぱり変わってる。


「まぁ楽しいのは分かるけど、初デートではちょっと嫌かな。笑」



もし何も言わずに初デートでホームセンターに連れて行かれたら、普通に引いただろう。



行き先を私に委ねてくれて、本当に良かった。



「やっぱデートプランは私が考える事にする」



「うん、任せる!遊園地だけは嫌」


「はい。」


−−−−



それから、どこに行こうかワクワクしながら考えた。


和希とデートかぁ〜


何となく、夜のイメージ。


あんまり遠くない方がいいかな〜

人が少ない方がいいかな〜


ゆっくりできる所がいい。


和希のことを思い浮かべながら、

デートの場所を決めるのがとても楽しかった。

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