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20.退魔業はじめました

退魔業デビュー。


シミュレーターで演技の勉強もしてきたので。もっともらしい説得力と手品(ただし魔法利用なので、ある意味本物)を使い。神様の塚を壊した祟りである。と説明。なにしろ本当のことなので、息子に確認した両親は驚愕。ありがたい行者様と巫女である。と、納得。


問題は祓い方と収め方なんだけど。これについては事前に美月と遠縁の霊能者を交えて相談済み。霊能者の名は丸山さん。現役の宮司さんで、人間的にはできた人でした。霊能者としては微妙だけど。


反省してもらうために、塚の本格的な再建と、魂を鎮めるためのやしろの建立を了解してもらう。結構な金額になるけど、こういうのは甘くすると再犯となるので、一罰百戒の精神でいどみます。祓う場所と時間は塚で翌日と決め。社の建立はプロに依頼して後日ということになった。


本日は両親から長い説教をくらうと良いさ。



そんなこんなで翌日。塚の周囲に結界用のデバイス(クナイ型)と、記録用デバイス(宝玉風)を展開。これは昨晩夜なべして作ったものです。もっともらしい祭壇(壊す用なので白木で作った簡易なもの)に白い布をかけ。土の上に直接、悪ガキを正座させる。ゴザなんて、優しいものを敷きません。


各マジックアイテム起動。結界発動。ビット兵器(独孤)発進。驚いてる驚いてる。本人や両親はもとより、宮司さんまで驚愕の表情。美月は事前の実験に付き合ってるので苦笑い。錫杖デバイスを発動し、悪ガキの肩に霊的衝撃を食らわせる。唱えるは九字。「臨兵闘者皆陣烈在前」と定番ですね。


実際は呪文に効果はないわけで、デバイスからの衝撃波で憑き物が外に出る。黒い雲みたいにみえるんだが、正体はなんだろね。解析解析。「ムジナの霊を核にした小動物霊の複合体。出力微弱」。弱ってるみたいですね。というわけで。壺に偽装した霊魂吸収デバイスを取り出し、美月が振るう語弊に合わせて回収。


これで実際は終了だけど。演出には余韻が大事なので、神秘的な光を散らしながら祝詞をあげて終幕。あとには、ヒクヒクと横たわる悪ガキと、涙をながして感動してる両親の姿が。宮司さんも目をキラキラさせてます。ビット兵器は顔見せだけで活躍してないけど。悪霊と戦闘になった時の保険だったので無問題。


いやー。良い仕事した。



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