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21.平和な日常

お祓いの謝礼相場がわからないので宮司さんにお任せしたら。二人分の衣装と祭壇などの小道具を差し引くと若干のプラスで終わった。これは本業にはできないね。交通費とか調査費なんかも含めたら赤字確定。まあ、衣装は次回にも使えるけど。


それより、壺の中に回収した複合霊が興味深い。良いサンプルが手に入ったものです。自動観察解析システムを構築。周囲を霊的防壁で囲って見張ることにします。流石に大学の研究室には置けないので。シロを回収した社の裏手に結界を設けて、壺と観察機器の研究キットを設置。認識阻害も忘れずに。


一段落したのでミニ神刀を作成。魂鎮め用に建設予定の社に収めるつもり。これは人工精霊の実証実験機。もともとは、異世界ネットで見つけたフリーウエアの擬似精霊が核になっている。刀部分は自動3Dプリンタの改良版で作成。このプリンタは、初期バージョンと比べて精度、速度、ともに3割増しで向上。


しばらくは大きな事件も起こらず。日常が続きます。変化といえば、美月と本格的に付き合うことになり。たまにデート。最近は家に行って受験勉強の手伝いまでしてるので。当然ご両親にも挨拶済。宮司さんからの過大な評価の援護射撃もあり。すんなり受け入れられてます。


受験先は本来は都内の女子大だったらしいのだけど。ウチの大学の同じ学部に変更。推薦がもらえるかもと思って、教授にも面通し。これで、よほどひどい点数でなければ入学は保証されるはず。ということで、時々、うちの研究室にも来ています。高校では居場所が無かったらしく、歓迎されるのに感動していた。


忘年会にも顔を出し。早くも研究室のマスコット的ポジションを確保済み。


クリスマスは受験生なので家族と過ごす。そこに招かれて、家族付きなのでちょっと窮屈な感じもあるけど、初めて彼女と過ごすクリスマス。正月は実家に帰るべきか、どうしょうかと迷っていたら。実家の母から連れてこい。という連絡。山田さんも現地産の天然霊能者が見たいとご希望。本人とご両親に話したら。なぜか簡単に許可が出ました。


というわけで、嫁候補を連れて実家に帰ります。

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