前作主人公の仲間とかと戦う展開って好きだけど現実じゃ求めてない!
はぁ、はぁ、はぁ。やっと仕事、終わった。
ようやく書けた、マジで遅くなってごめんなさい!
この作品は最後まで書きたいと思ってるので辞めたりしないです。遅筆ではありますが付き合ってくれると嬉しいです!
本当に遅れてごめんなさい!
ワイヤーと刃に切り刻まれ魔獣の肉片と血が降り注いだ。
黒い呪いの液体は力を失ったのかそれらを繋ぎ合わせる事はなかった。
「はぁ・・・はぁ・・・」
第二形態は無し、隠された力とか呪いの力を完全に分断しないとダメとかは無し・・・
つまり、勝ち。敵は完全に沈黙、私の勝ち。勝ちだ!
「ッ!やっったーーーーーーー!!!見たか!この私を敵にまわすからこうなるのよ!雑魚!ザコザコ!バーーーーーーーーーカ!!!勝ち!勝ち勝ち!私の勝ちじゃこら!あっははははははは!!!」
勝ちを知った私は膝から崩れ落ちる、突如始まった殺し合いは私の精神を酷く摩耗させた。体力にはまだ余裕はあるけどいくつもの死の危機を味わったからから精神の方は疲れ切っていた。
「もう二度とやんないこれ!」
「お疲れ様だ、優理。よく頑張ったな」
「褒めて、褒めてもっと褒めて」
「はいはい」
はぁ・・・マジで疲れた。女子高校生に殺し合いとかさせんじゃないわよ。今回はなんとかなったけど魔神とかいう親玉みたいなのがいるんでしょ?そいつも相手にするの?
というかなんでアイツらクリカラの事知ってたのかしら?
・・・・・・・うん、考えても分からない事は考えない!
「うん?優理!アレを見ろ!」
「え?何!?復活した!?」
「いや、そうではない」
クリカラには指が無いのでどこを見て言っているのか分からなかったので周りにを見渡したがすぐにクリカラの言っていたアレが分かった。
魔獣がバラバラになった後一際大きな塊があったがそれが溶けるように崩れていっているのだ。
そしてそこからは人間が出てきた。
「に、人間!?」
いや、奴は人間からあの獣の姿になったが現れた人間の顔は私が最初にあった顔では無かった。
疲れ切った体を起こして近づくと服を着ている男性だった。
今は気絶しているのか寝ている。
「誰?」
「優理も知らんか?」
「うん、こんな人見た事な・・・ちょっと待って」
「どうした?」
「この人あの魔獣から出てきたよね」
「ああ、そうだな。どういう仕組みか分からんが。前の顔とも違う」
「・・・ぶっ飛ばしちゃった」
「何?」
「壊滅の一撃でさぶっ飛ばしたじゃん一匹。その中にも人っていたのかな・・・?」
「あ、」
アレ、まずった?やったか?やったかコレ!?私、前科一犯!!?流石に人殺しはマズイとか言うレベルじゃない!完全に消し飛ばしてしまったんだけど!?
「優理ちゃーーーん!」
冷や汗をかいているとカレンの声が聞こえてきた。
「か、カレン・・・」
「やったね優理ちゃんってその人は?」
「ああ、なんか、魔獣から出てきたっていうか・・・私、人をやっちまったかもしれないって言うか・・・」
「あの、化け物から出てきたの?」
「うん、私一匹粉微塵にしちゃった・・・」
「あ、だから森の中に人が倒れてたんだ」
「え?」
「さっきここに来る時、倒れている人が居たから報告しようとしたんだけどもしかして優理ちゃんがあの必殺技みたいなのでぶっ飛ばした人じゃないかな?」
「そ れ だ ! ! !」
カレンから居場所を聞き出しその人を見つけ出した。見つけたのは女性で男性の横に持ってきて並べる。
「・・・この人だよね?私がぶっ飛ばした人って」
「分からんが、森に人が倒れている可能性は少ないだろう。それに森に来たにしては服や靴が綺麗だ。その特徴は隣の男性とも重なる」
「えっと、わたし詳しい事は分からないけどあの化け物の正体って人間だったの?」
「多分・・・けどなんで最初に見た時も顔変わってるの?クリカラ、分かる?」
「我も呪いには詳しくないからな・・・恐らくだがこの人達に呪いを注いで魔獣を作り上げたのだろう。呪いを受けた後は姿、形が異なるとか」
「ありそうね・・・ってやば!警察呼ぶ様に皇さんに言ってたんだった!警察がここに来る!」
「寝ている二人の人間、真夜中に山にいるわたし達。うん、会ったら間違い無く面倒な事になるね」
「よし!ここは逃げるわ!この二人は警察が保護してくれるでしょ!」
「ああ、安全な所で体を休めるといい。今日は疲れ、待て!何か来るぞ!!!」
「へ?」
クリカラがそう叫ぶと同時に地面に何かが降り立ち地響きと轟音を発生させた。
飛び散る破片からカレンを庇うと土煙が晴れ正体が見えてきた。
その化け物は身長が3mはあった、人間に近い風貌だが青い肌やところどころに生えた角や棘は人間のものでは無かった。
筋骨隆々のその大男は明らかに人類では無い、化け物だという事を表していた。
嫌でも感じるのはそのプレッシャー。嫌でも今の私では敵わないと知らされてしまう程のナニカの圧力。身体の強度が、生物としての強さがまるで違う!
「・・・ほう、オマエが勇者の生まれ変わりか」
「ッ!?」
コイツもだ、コイツも私が勇者の生まれ変わりだという事を知っている。女神とクリカラしか知らない秘密をなぜ!?
「なっ・・・なぜ、なぜだ」
「ん?クリカラ?」
手に持っていたクリカラが少し震えた。目の前の大男を見て驚いている様に見える。
「なぜ貴様がいる!アベル!」
アベル。その名前には聞き覚えがあった。クリカラにゲームをプレイさせている時に戦士につけていた名前であり、過去の勇者パーティーの一人。
え?勇者パーティーの一人!?なんで!?
「ほう、この体の持ち主を知ってるか。ま、勇者の剣にとっては過去の仲間のことを知っていて当然か」
「貴様ぁぁあああああ!!!!アベルになにをした!!!アベルの魂を穢したのか!」
怒り。普段は真面目で武人みたいなクリカラが声を荒げて叫んでいる。それを見て私は驚いた。
「ガハハハハハ!名乗るのが遅れたなオレの名はアルガ!魔神八大将の一人だ!」
「魔神八大将・・・!」
それはさっき戦った魔獣どもが言っていた親玉じゃないか!
くっ!もう戦う力は残ってないのに!
「ああ、安心しろ。ここでオマエらを殺しはしねぇ」
「は?」
「オレらも色々あるんだよ。ここに来たのは勇者、オマエを直接見る為だ」
「わ、私?って私は勇者じゃない!」
「ん?勇者の生まれ変わりだろ?剣も持ってるし」
「魂が勇者だからって私が勇者になるわけじゃ無いでしょ!私は私!てか、色々って何よ」
「教えるわけねぇだろ。魔王様の指示さ、それに弱い勇者を殺しても楽しくねぇ。もっと強くなったら相手してやるよ」
魔王、それは魔獣達も言っていた。まさか、この科学溢れる現代に魔王が復活したの?いや、でも魔王の生まれ変わりは皇さんのはずでしょ?クリカラも間違い無いとか言ってたし。
まさか、別の奴が魔王を名乗っているの?
だとしたら相当な厨二病か、それとも過去の魔王の何あやかっているのか。
「貴様!なぜアベルの魂を持っている!我には分かるぞ!その魂は我が友、アベルだ!なぜ!?答えろ!」
「そうかっかすんなよ骨董品。だが、さっきの戦いは見事だったぞ、勇者。それに免じて少し教えてやるよ。我々魔神八代将は元勇者の仲間達の魂を使って生み出された魔神だ」
「な・・・・なん・・・だと・・・」
「我々魔神八大将は勇者、貴様と戦う様に命じられている。オレはお前のこと気に入ったぞ。あの魔獣は特別強く呪いを込めたがそれも倒してしまうとはな。強い奴は好きだぜ、オレと戦うのは近い。それまでにしっかり強くなっとけよ?あっさり殺したらつまらん」
もう、何がなんなの?現代に復活した魔王を名乗る奴に勇者の仲間達を利用した魔神八大将?どんだけ、私の青春を邪魔するつもりなの?
「それじゃあな、勇者。次会う時を楽しみにしてるぜ」
そう言って大男、アルガは跳躍して飛び去った。
「・・・はぁ」
奴が去ると私は力が抜けて地面に座り込んだ。
「優理ちゃん!」
「大丈夫、ちょっと疲れただけ。クリカラ、怒ってるところ悪いけど奴に勝てそう?」
「・・・今の優理では無理だ、くそ、何故だ!何故こうなった!アベルだけでなく他の仲間達もだと?ふざけるな、ふざけるな!」
「キレてもいいけど、魔王の正体が気になるわ。クリカラの正体を知っているなんて女神様か、大昔の勇者時代の人でしょ?なら魔王は勇者時代からの生き残りって可能性は無い?」
「それは・・・呪いの力を操れる者ならあり得る。だが、正体までは分からん」
「そう、なら今日は帰りましょう。明日学校だし疲れたし警察来るし」
「・・・そうだな、帰ろう」
クリカラを私の体の中に収納するとカレンの手を借りて立ち上がる。
「優理ちゃん、大丈夫?歩ける?」
「大丈夫、歩けはするわ。走るのはもうしんどいけど」
「分かった、心配だし家まで送るね」
「・・・カレン」
「どうしたの?」
「泊まっていかない?」
「・・・へ!?!??!」
「驚きすぎでしょ。カレンの家ってここから少し遠いでしょ?明日、学校だし早めに寝た方が・・・あ、制服無いわ」
「大丈夫!お泊まりしたい!早めに起きて取りに行くから大丈夫!泊まる、泊まります!」
「お、おう。正直言って私も気力ギリギリだからこの服のまま寝そうでね。せめて洗濯して体も洗わないとで、わがままだけど付き合って欲しいの」
今の私は全身泥だらけで血塗れだ、こんな格好で寝落ちしたらマズイ。クリカラは魔力がないから役に立たないし。
「うん、わたしは大丈夫だよ。むしろ頑張った優理ちゃんを手伝いよ」
「ありがとう、すっごく助かるわ」
私達は学校の裏山を後にして歩いて家まで帰った。
魔獣に魔神、魔王。私の人生に陰りが出てきたけど、私は決めたのだ戦うと。かかってこい、私の青春を邪魔するなら神だろがなんだろうが相手になってやる。
けど、今は休ませて・・・マジでしんどい。




