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作戦会議はファーストキスの後で

今回はちょっと短め

 「優理ちゃん?」


どうしたの?とカレンは目を開けて私を見た。


 「今のなし!もう一回やるから」


 「う、うん」


カレンが再び目をつむりさっきと同じ状態に戻る。


落ち着け私。キスなんてパパとママで散々見てるでしょ、それを思い出してそのままやればいいの。


しかしどうだろう、思い出すのはどれも曖昧なものばかり。


まさか、チュッチュッを見るのが日常過ぎて脳があまり記憶しなくていい部分として認識したとか?


よく飲む牛乳のパックのロゴ書いてって言われても書けないでしょ?


それか?それなのか?


いやいや、そもそも私まだ15歳だしキスの仕方なんて知らないし習ってないし!


てか、みんなファーストキスってどうしてるの?さっきかっこよく私のファーストキスをくれてやるとか色々言った手前私からしないとだし!


 

 「優理ちゃん?」


 「は、はい!」


考え事をしている時に話しかけられたからか思わず詰まってしまった。


 「優理ちゃんもしかして・・・キスの仕方分からない?」


 「べ、別にー!?分からないとかじゃないし!?キスめっちゃしたことあるし!」


 「嘘つけ!これがファーストキスだろ!分からんなら分からんと素直にカレンに聞け!」


 「うぅぅ・・・だってカッコつけたから引くに引けなくて・・・」


 「大丈夫だよ、私もドラマとかで知ってるだけだから。キスする時はね」


そう言いながらカレンは顔を近づけて、鼻と鼻が触れる前に少し横に顔を傾けた。


 「こうやって顔をちょっと傾けてするんだ」


 「あ、ああ、なるほど」


目の前には綺麗なカレンの顔があった。


あと数cm動けば唇と唇が重なる距離、余裕はなかった。


さっきまでの勢いはどこかに消えてカレンの顔しか見る事できない私がいる。


 「・・・してくれないの?」


 「へ!?なにが!?」


 「キス」


 「う!」


 「やるなら早くしてくれ、キスしたらすぐに二人の魔力通路を繋いで魔力を受け渡す、20秒程度はかかるからしばらくそのままでな」


 「そ、そんなにキスするの!?エ、エッチ!」


 「子供か・・・子供だわ」


 「優理ちゃんは私とキスするの嫌?」


 「へ!?いや、そんな事はないっていうか、むしろカレンならいいし・・・ってそうじゃなくって!その、緊張してるからちょっと待って!」


 「あまりこうゆう事は言いたくないが早くしてくれ、そのままだと時間が過ぎるばかりだ」


 「分かってるってば!よ、よし!行くよカレン!」


 「うん、来て。歯が当らないようにゆっくりね」


なんでカレンはそんなに余裕そうなの!?私、今心臓がバックン、バックン鳴ってるのに!


エルフで長生きしてるから?95歳だもんね、日本国の法律じゃもう大人だ。私よりもずっとずっと長い時間を生きてるから余裕があるのかな、それとも私が慌てふためいてるから逆に落ち着いてるの?


ええい!このまま考え込んでも仕方ない!なるようになれだ!


カレンの言った通りゆっくりと唇を近づけていくとカレンはめをつむった。


私をそれに習って目をつむってさらに唇を近づけると柔らかな感触が伝わってきた。


 「ッ!?」


それに驚いて思わず後ろに下がってしまう。


わ、私、今キスした・・・!


 「ダメだよ、優理ちゃん。もっと、もっと長くキスしないと」


 「へ?」


待ちきれないと言わんばかりにカレンは私を地面に押し倒した。


 「か、カレン?」


 「大丈夫だよ、優しくするから」


 「そうゆうもんだ、むぐ!」


私が言おうとしたらその唇は塞がれた。


優しく頭を撫でながら私を落ち着かせつつカレンは唇を重ね合った。


 「〜〜〜〜〜ッ!?!??!」


 「そのままだぞ、なるべく早く終わらせる」


声を出そうとするが口を塞がれているので出せなかった。そしてクリカラが私達の魔力通路を繋げると私の中に魔力が流れ込んでくるのを感じる。


その感覚はキスの感触を更に強調させる様で、しかも目を閉じているのでその感覚だけを強く味わう事になった。


 「ん!〜〜〜〜っ、!!!んん!」


カレンがその繋がりをもっと深く繋げようと更に唇を動かし貪ってくる。最初は優しかったキスは少しずつ待ちきれない、もっと味わいたいと言わんばかりに強くなっていき、私はそれをどうすることもできずただ感じていた。


 「よし!終わったぞ」


そのクリカラの声が聞こえた時、カレンの背を叩いて離すように伝えるが一向にカレンは動かない。


 「ん!んん!!!」


更に叩く手を強めるとカレンはようやく唇を離してくれた。


 「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・」


息を止めていた為、カレンが唇を離した時にバクバクと鳴る心臓の為に大きく息を吸い込んだ。


私とカレンの唇と唇の間には月明かりを受けて銀色に光る糸が繋がれていた。


 「ッ!」


それがなんだかエッチで急いで手で取り払ってしまった。


 「は、はい!これでおしまい!これでいいでしょ!」


 「ああ、問題なく魔力は補給し終えた」


 「なら、アイツらのところに行くわよ!」


 「待て、キスした後で恥ずかしいのは分かるが作戦を立ててからだ。恥ずかしいのを誤魔化そうとしているのは分かっているから座ってくれ」


 「全部言うじゃんコイツ!」



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