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よくわからない

お待たせしました!本当に申し訳ない。

一章もそろそろ終盤なので引き続きよろしくお願いします!

4月12日 (日曜日)


 「お、あったあった。クリカラが壊したやつ」


 「悪かったといっておるだろう」


カレンに監禁されたあの日を超えて私達はショッピングモールに来ていた。お目当てはクリカラがぶっ壊した目覚まし時計だ。今はクリカラが起こしてくれるけどいつまでも頼ってる訳にはいかない。それにパパとママに時計どこいったの?とか聞かれたら困るから同じやつを買いに来たのだ。


 「よし、これでオッケー。あとは・・・」


用事はこれだけだがせっかくショッピングモールに来たので色々見て回ろうとしたところ本屋を見つけた。


 「・・・ちょっと寄るね」


 「優理は本を読むのか?意外だ」


 「読むわよそりゃあ!私の事なんだと思ってるの?」


 「すまない、それで?何の本を買うんだ?」


 「その・・・女の子同士の本・・・」


 「ああ・・・」


そう、私達の問題は色々あるが1番の問題は好きならないといけない相手が女の子という事だ。好きというのも恋人として好きなにならないといけないから厄介だ。女の子に告白された事は何回かあるけど転勤族だったし友達でいましょうとか言って濁していたからなぁ・・・あの時に経験しておけば良かったかな?いや、不誠実でしょそれ。まあ、とにかく今は女の子同士の恋愛についての知識が不足している状態だ。ゲームは説明書を見ずにとりあえずやる派だが恋愛においてはそうは行かない。経験するのは無理だとしても知識を増やすことはできるはず。


というわけで本屋のガールズラブのコーナーに行くと沢山の本が並んでいた。


どれが人気なのかはPOPに書いてあるがどれが自分に合うのかは分からないので一つ一つ見て探していこう。


えーっと、なになに?禁断の恋!天使と魔族の独占愛!?


あらすじを見てみると不真面目な天使族の女の子と真面目な魔人教師の禁断の恋を描いた作品の様ね。


ふむ、他種族より人間と魔人をテーマにした恋愛作品の方がより理解を深められるかも。いや、でもそれだけを集めるのもデータに偏りが出ない?メインは人間と魔人ものにしてサブでいくつか他種族ものを買うとしましょう。


「これと・・・これもかな」


 「それも買うのか?」


 「ま、参考資料にね」


人間と魔人と青春要素のあるものをピックアップしていきどんどん手に積んでいく。長期シリーズのものはとりあえず三巻だけ買ってしまおう、サブのやつは・・・お、このエルフの探偵と助手のカルノクスのバディガールズラブものでいいわね。普通に面白そう。


気づけば手にした本は15冊を超えていた、今日はゆっくりと読んで学んだ事をまとめてみよう。


 「しかし種類が多いな。昔は同性同士の恋愛は忌避されていたが」


 「今の時代は多様性よ。どんな種族も尊重され法律で保護される、表現の自由が許され理由なく誰かを傷つけることは許されない。クリカラの時代と同じなのは自分の身は自分で守らないといけないってことぐらいじゃない?」


 「ふむ、良い時代になったものだ。ヴィダはこの時代に生まれたかっただろうな」


 「ヴィダ?」


 「いや、なんでもない。それよりいつまでも本を抱えていては重いだろう、レジに行こう」


 「別にこのくらい軽いけどね。でも本はこのくらいでいいでしょ」


参考資料は揃ったし足りないと感じたらまた買いに来ればいいわ。15冊も百合本を一気に買う女の子を見て店員さんの顔が少し崩れたがスムーズに会計は終わった。


その後トイレの個室に入ってクリカラに収納魔法を唱えてもらい本をしまって荷物をなくしてしまう。


その後吸い込まれる様に洋服を見に行ったりアクセサリーを見ることにした。


 「こっちとこっち、どっちが似合う?」


 「どっちでも変わらんだろ。早く選べ」


 「は?真剣に選んでくれない?」


 「どうせ、どっち選んでも文句を言うのだろう?こうゆう時の女はめんどくさいからな」


 「は?は?は?」


なぜか女の子に詳しいクリカラに文句を言おうとした時に声をかけられた。凛とした声だった。


 「一人で何してるの?」


 「きゃ!ぅえ、だれ、皇さん!?」


驚きながら振り向くとそこには私服姿の皇さんがいた。


凛とした姿はそのままに制服では無いせいかかっこよさが上がっている気がする。白いワイシャツと黒ズボンというシンプルな格好だけどめっちゃくちゃ似合う、これでカフェでパソコンとか触ってたらばりばりのキャリアウーマンの誕生だ。


いや、本当に美人だなこの人。


 「ごめんなさい、驚かせてしまったわ」


 「あ、いやいや!私がオーバーだっただけで・・・」


クリカラに慣れてきたせいか周りから見ると一人芝居をしている様な動きをしてしまった。それを誰かに見られて声をかけられるとは思っていなかったのでつい声が大きくなってしまったみたい。


恥ずかしいところを見られてしまった・・・


 「あー、ところで皇さんは買い物?」


 「・・・そんなところかしら」


なぜか濁す様に皇さんを見ると違和感を感じる。


何かが足りていない様なそんな感じ。その正体はすぐに分かった。


 「あ、なんか違和感あると思ったら護衛の人、持国さんだっけ、今日はいないんだね」


そう、学校ではいつも皇さんの側にいるあの背の高い護衛の人が今日はいない。私と皇さんが会おうものなら貴様ぁあー!とか言って飛んできそうなのに。


 「律とは学校に行く時だけの契約なの、今は休暇を上げてるわ」


何そのセリフ、私を言ってみたい。


森に洋館建ててメイドさんに、ほれ君のお父さん体がすぐれないそうじゃないか行ってきてあげなさいみたいなこと言った後他のメイドにそのことを聞かれた時休暇をあげてやったみたいな!(?????????)


はー、金持ち。


 「蓮護さん?」


 「あ、ごめん。ちょっと考えごとしてた。持国さんが休みってことは今は一人なの?」


学校の時はポテトとドリンクの様にニコイチセットだったのでもし一人なら皇さんのことを知るチャンスだ。


 「見えないけど陰にSPの人がいるから完全に一人って訳ではないけれど、それを除けば一人よ」


うっし!これは千載一遇のチャンス!ここで仲を深められれば世界を救う算段もつくってもんよ!


そうと決まれば!


 「なら、今から一緒に遊ばない?あ、もちろん時間があるならだけど」


 「・・・一時間後に稽古があるからそれまでなら」


 「決まり!あ、連絡先交換しよ。いい?」


 「え、ええ。構わないわ」


よしよし、見てるわよねクリカラ!連絡先ゲットしたわよ!


 「うむ、よくやった。一歩前進だな」


へへ、まあね。


 「しかし、ここからが問題だ。少しでも仲良くなる様に心がけるのだぞ」


 「はいはい、分かってるってば」


 「そういえば、服を選んでいたわね」


 「そうそう、皇さんどっちが似合うと思う?」


私が今持っているは黒のゆったりとした半袖のオフショルと白の可愛らしいニットだ。


 「・・・私はこっちかな」


皇さんが選んだのは黒のオフショルの方だった。


 「ほう、理由は?」


 「元気な蓮護さんにはこっちが似合うかなと。それに」


 「それに?」


 「・・・なんでもない」


 「ええ!?気になるじゃん!なんで言いたかったの?」


 「・・・秘密」


 「気になる・・・」


 「本当に気にしないで、似合ってるのは本当だから。あ、こっちのスカート合うんじゃない?」


あ、話を逸らされた。うーん、気になるけど言いそうにないな。まあいいや、今はこの時間を楽しまないと。


皇さんが持ってきてくれたスカートと黒のオフショルを合わせて試着してみることにした。


 「じゃーん!どう?」


黒の半袖のオフショルにスリット入りで丈が短めのタイトスカートを着ている。動きやすいスカートは個人的には高評価ね、アクセサリーを組み合わせればもう少し大人っぽくできそう。


 「・・・・・・いい」


 「え?あ、ありがとう」


なんかゆっくりと頷いて言ってくれたけどそんなに良かったのかしら?


私も気に入ったし買っちゃおうっと。


 「蓮護さんは露出が多い方がいいの?」


 「へ?急にどうしたの?」


 「いえ、前の格好も今の格好も露出が多いのでそういった格好が好きなのかと」


 「うーん、露出が好きってよりかは動きやすい格好が好きなのよね。私なんでか絡まれることが多くて、喧嘩してるうちにロングスカートとか着なくなったのよね」


だから制服がジャンパースカートな雛高の制服が気に入ってるのよね。本当は着たいけどなんでか毎回絡まれるからね・・・はぁ・・・


 「・・・変わらないのね」


 「え?なんか言った?」


 「いえ、何も」


 「そう?気のせいか。そうだ、服選んでもらったし私も皇さんの服選んでもいい?」


 「私の服は用意されているから必要ないの」


 「用意されてるって・・・誰から?」


 「スタイリストさんからよ。今日のもシンプルなのがいいって言ったら用意してくれるの」


 「レベルが違う・・・」


それって専門のスタイリストってことでしょ?流石皇グループの娘、財力が圧倒的に違う。


本当に私、この人と愛し合う関係になれるのかな。

何もかもが違う気がするんだけど、いや!まだ諦めちゃダメでしょ。

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