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デートの約束と告白の返事

遅れてごめんなさい!二日か三日に一回は上げたいんですけどね・・・頑張ります!

4月10日金曜日 晴れ



 「クリカラにいいニュースがあるわ」

 

 「なんだ?」


 「今日は皇さんに告白の結果を聞きに行って最低でも友達になれる様になる!」


 「おお、良い心がけだ。いいぞ、優理」


 「連絡先ぐらいは欲しいよね、会えない時もメッセージ送り合えるし」


目が覚めて朝食を食べ終わった後堂々とクリカラに宣言する。

告白から一日は空いてるし答えは出ているかもしれない。もし断られても友達から始めたいと説得しよう。連絡先を教えてもらえるならあの護衛の人を介さずに話ができるから手に入れないと。


制服を着て家を出て真っ直ぐ駅に向かうとホームにカレンの姿が見えてきた。


 「あ!カーレーン!おっはよう!」


見つけた瞬間に駆け出して勢いよくカレンに抱きついた。


 「きゃあ!優理ちゃん!?」


 「おはー!私の友達のカレン!」


 「お、おはよう優理ちゃん。元気だね」


 「あたりまえでしょ。朝からこうやって友達と一緒に登校できるんだから。あんなに心を深めあったわけだし昨日別れた時からずっと会いたかったわ」


 「ッ!?優理ちゃんってすぐにそういう事言うよね!?」


 「へ?そういう事って?」


 「えっと、ずっと会いたかったとかそういうの」


 「言わないと伝わらないでしょ?お父さんが言ってたわ、言いたいことはちゃんと言わないと後悔するからねって。それともカレンは私に会いたくなかった?」


 「そんなことない!わたしも会いたかった!」


その言葉と共にカレンも私を抱きしめてきた。柔らかく華奢な腕はしっかりと力を込めてお互いの体を引き寄せあった。


大好きな友達と抱きしめ合う・・・これも青春だね!


いやー!最近は魔物と戦ったりクリカラと喧嘩したり急に皇さんに告白したりとか青春エネルギーが足りてなかったからね!


はぁ〜青春エネルギーが体全体に満ちていく・・・


もう何も怖くない!


そうだよ、そうだよ!これが普通の学生の日常だよ!魔物とか魔王とか世界の滅亡とか勇者とかで忘れかけてたわ。


はー、素晴らしいわね、


「あのね、優理ちゃん放課後空いてる?」


「空いてるけどどうしたの?」


電車に乗り学校に向かっているとカレンが意を決した様に話し始めた。


「昨日の朝、ノースフレンドパークに誘ってくれたでしょ?あの時は断ってしまったけど本当は行きたかったの。だから今日一緒にいかない?」


「もちろん!私もカレンと一緒に行きたいわ。えへへ、仲直りデートね」


「デ、デ!デート!!?」


「わ、ビックリした。電車の中だから大きな声出しちゃダメよ?」


「ご、ごめんなさい。けど今、デートって」


「うん?好きな人同士で行くのはデートでしょ?なら友達同士でもデートになるでしょ」


「友達同士・・・そ、そうだよね。うん、デートだよ」


「なら決まり!放課後楽しみね」


「・・・心臓止まるかと思った」


「うん?何か言った?」


「ううん、なんでもないよ」 


目的の駅に着いて学校に向かうとそこに二つの人物が私を待っていた。


 「話がある。昼休みに迎えに行くわ」


校門で待ち伏せしていた皇舞桜さんとその護衛で私を睨みつけてくる持国律さんがいた。


 「は、はい」


ついに告白の返事・・・かな?怖くないわ、かかってきなさい!嘘、ごめん。ちょっと怖い。だって万が一付き合う事になったら私どうしたら良いのか分かんないよ?恋なんてした事ないし女の子同士だし!フラれたらお友達から始めましょうでいけるけど・・・


こっちから行こうと思ってたけど向こうもその気ならいいわ。


あとなんで持国さんはそんな睨んでくるの?前に護衛の邪魔してから?


皇さんはそれだけ伝えると持国さんと共に去っていった。


 「もしかして告白の返事?」


 「かもしれない・・・ドキドキしてきたわ」


 「・・・優理ちゃん、皇さんのどこが好きなの?」


 「え?えーっと・・・顔?」


 「顔!?顔なの!?」


しまった、まだそんなに皇さんの事知らないからかっこよくて可愛らしいあの顔の事を出してしまった。このままじゃ顔の好みで告白した面食い女と思われる!


 「ひ、一目惚れだったからね!これから内面も知っていければーって思ってて!」


 「そ、そうなんだ」


セーフか?これセーフかこれ?クリカラ!心が読める魔法とかないの!?


 「そんなものはない」


無慈悲な声が体の中から響いた。まあ、あったら出してるよね。


なんとか誤魔化しつつ教室に行くと星花さんと長船さんが先に来ていた。


 「星花さん、長船さんおはよー!」


 「二人ともおはよう」


 「おはようございます」


 「ごきげんよう」


 「二人で登校してきたところを見るに昨日の事は解決した様ですね」

 

 「良かったですわ、仲直りしてなかったらわたくしどうしようかと」


あの日カレンとは色々あったから二人は心配してくれていたみたい。


 「戦蝶院さん、長船さん心配かけてごめんなさい。わたし、本当はのんびり屋で連絡とかも返信遅くてみんなと合わせられるか不安だったの。優理ちゃんと色々話して今を見ることに決めたの。わたし、頑張るからよろしくお願いします!」


 「そうだったんですね。気づかず申し訳ありません。私も・・・苦手なことはありますから。これからもよろしくお願いします」


黒い甲殻の手で眼鏡の位置を直しながら星花さんはカレンに微笑んだ。


 「話してくれてありがとうございます。これからもっと仲良くなりましょうね」


長船さんは胸の前で手を重ねてゆっくり頷いた。柔らかい声なのに不思議と背筋が伸びる感じがする。


 「そうだ!聞いて聞いて!カレンって本当にすごいのよ。昨日知ったんだけど弓術の世界大会で優勝してるのよ」


 「そうだったの!?」


 「優勝したのは50年以上前だから今の子と比べると大した事ないから」


 「エルフはカルノクスと違ってとても目がいいですからね。年々的が遠くなってて30年後には500mになるんじゃないかって話でしたね」


カルノクスは大昔洞窟の中で暮らしていた種族だ。地下で仕えていた主人に見切りをつけ地上に上がってきたという説が有力で洞窟暮らしだったせいか目が悪い人がほとんどでそれは今も変わらない。カルノクスのほとんどが眼鏡をかけているかコンタクトをしている。実際星花さんも眼鏡をしておりカルノクス向けのブランドもあるほどだ。


 「500mとか・・・カレンは当てられるの?」


 「うーん、風次第かな」


 「当てられないとは言わないのですね・・・ところで、お二人は下の名前で呼ばれる様になったのですね」


長船さんがそう言うとカレンは少し顔を赤くした。


 「う、うん。優理ちゃんがそう呼んでって言ってくれたから」


 「うふふ、仲直りしただけではなく更に仲を深められた様ですね。それでは私のことも凪沙と呼んでくれませんか?」


 「うん!いいよ!二人も私のこと優理って呼んで」


 「それでは私のことも星花で大丈夫です一人だけ苗字で呼ばれるのは嫌ですし・・・そういえば優理さんは最初から私のこと星花さんって呼んでましたね」


 「え、うん。最初会った時星花って名前しか名乗らなかったし、教室での自己紹介の時もあんまり苗字言いたくなさそうだったからあんまり苗字で呼ばれたくないのかなーって思って」


 「・・・流石、人と人の間を取り持つから人間と呼ばれる種族ですね。そうです、色々あって実家とは距離を置いてて・・・」


 「そっか、なにかあったら私達を頼ってね。力になるから!」


 「ありがとうございます」


そこから雑談をした後HRが始まった。


今日の授業は歴史と数学と防呪学(呪いについてやその防ぎ方についてが主な教科)、国語と眠たくなるラインナップだ。


なんとか乗り切った後昼休みに入りみんなリラックスするが私にとっては今からが気合いを入れないといけない時間だ。


 「蓮護優理、時間だ」


教室のドアを開けたのはなにか大きな竹刀袋の様なものを持っている護衛の持国さんでその後ろには皇さんもいる。


 「優理ちゃん、えっと頑張って」


 「うん、行ってくるよ」


カレンからの応援をもらい皇さんの元に行く。


 「・・・」


 「・・・」


その時持国さんと星花さんの目があった。持国さんは少し睨んだ後すぐに視線を私に戻した。なんだったんだろ?


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