第0話 4
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「あー、むかつく、むかつく、むかつくー!」
あたしは新事務棟内に新しく出来た大食堂で衣奈メルちゃんと昼食をとっている。
メルちゃんはあたしの同期入社で大親友だ。総務課に勤務している。
「メルちゃん聞いてよ。またあの風雲がさぁ」
「マキちゃん、またですか?困ったモノですわね」
メルちゃんはどこかのお嬢様で、とてもおっとりしていて上品な雰囲気を持っている。今住んでいるところも、あたしとたまたま同じ鎌倉で、毎日朝夕の通勤は一緒にしている。あたしもメルちゃんみたいな素敵な女性になりたいな。
「マキちゃん、お嬢、今日の定食はなんや?三田牛のステーキか。ええな、ウチもそれにしよ。」
この肌の色が濃くて髪の色が金色で関西弁の色っぽい女の子もあたしの大親友の、レイノルズ・乱ちゃんだ。乱ちゃんは日本人とインド系アメリカ人のハーフだったりする。ちなみにボケと突っ込みに人生をかけている、生産管理課所属の鬼娘と呼ばれている。
「お嬢、今度天然もののうなぎがええなー」
「いいですわねー。来週のメニューに入れちゃいましょうか」
「あたし不思議なんだけど、メルちゃんに言うと定食のメニュー変わるよね?とてもそんな値段で食べられないようなのも400円で食べられるよね?なんでかな?」
「マキちゃん、それは工場で働く人に安いお値段でもっともいいものを食していただいて、工場の活性化を図るという、総務課のお仕事だからですわ」
「へー。総務課ってすごいんだねー」あたしはありがたいけどね。
「さすがお嬢。マキちゃんを納得させるのはお手のモノやな、慣れとんなー」
「やあみんな!お昼一緒に座ってもいいかい?」さわやかで、かっこよくて、イケメンの男の子、レイノルズ・層君が颯爽とあたし達の席にやってきた!
層君は乱ちゃんの弟であたしたちの同期で物流課の王子様だ。別名フォークの貴公子。フォークリフトを乗ってみたらあまりにも華麗なハンドルさばきで、みんなの度肝を抜いたところから命名されたらしい。
工場の女子でファンクラブが結成されていて、あたしはもちろん栄えある会員ナンバー2号だ!
本来はあたしも物流課に行く予定だったので、今頃親密になっていた筈なのに!悔しいです!でも、もうすでに失恋してるけど。
ふと後ろに気配を感じて振り向いたら、後ろには熊のように巨大な影が!
「月平おどかすんじゃないよ!」
あたしはその影にパンチを当てる。影の正体はあたし達の同期の南部月平だ。気がついたらいつもあたしの背後をとっている。あんたは凄腕のアサシンか!恐いからやめてよっ!
この五人があたしの同期で入社以来いつも一緒。いろいろ事件に巻き込まれたりするけど、頼りになる仲間であり親友だ。
「ほんでな、みんな知っとると思うんやけどな、・・・・」




