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第3話 19

19

 あたしは巨大な白蛇の口から月平に引っ張り出された。

 あたしを引っ張り出した月平はいきなりあたしに抱きついて、「よかった、無事でよかった、ようやく助け出せた!」ってぶつぶつ言っている。

 きゃー!なにこれ!

「あんた、調子のってどこ触ってんのよ!」あたしのハイキックが月平に延髄斬りをかました!哀れ月平は吹っ飛んで行ってしまった。

 あちゃー。ついやっちゃった。

「た、助けてくれて、ありがたいけど、でも、わたしにみだらなことをするなんて!これとそれとは違うんだかんね!」

 は、恥ずかしいじゃないのよ!お礼なら今度誰にも聞かれない所でちゃんと話すわよ!

でも、ホントにありがと。


 メルちゃん以下、おほほ星人たちも含めてその場にいた全員が、頭を抱えていた。なぜ?


 あたしはなにか大事なことを忘れているような気がした。たしか小さい頃に誰かに助けてもらってたような?そういえば「げっくん」に助けてもらったんだっけ。うーん。なんとなく月平に似ているような気もするけど、同じ人の筈ないよね。体の大きさも全然違うし。まあいいや。


 あたしは、なぜかわからないが動かなくなった巨大な白蛇=雪ちゃんを呆然と眺めていた。

雪ちゃん生きてるのかな?雪ちゃんがこのままの大きさで戻らなくなったらどうしよう。この大きさで家に入るかな?また建物をぼりぼり食べちゃうのかな?あたしやスズちゃんを食べちゃったらどうしよう。レイカお姉ちゃんは食べられそうにもないな。などと頭の中でぐるぐる回って整理がつかない。


 お姉ちゃんが近づいて来て、巨大な白蛇の雪ちゃんの鼻先を優しくなでながら言った。

 「雪ちゃんの体はわたしが責任持って元に戻してあげる。たとえ時間がいくらかかっても。でも、雪ちゃんの意識が元に戻るかは、わたしにはまだわからないの」

 

 「ううん。あたしはお姉ちゃんを信じてる。雪ちゃんはきっと元に戻って、そんで元の雪ちゃんとずっと一緒にいられるようになるって、あたし信じてる!」

まだ倒れている月平の横であたしは強くそう思った。


「特殊部隊の皆さまー。お疲れ様でしたーっ」メルちゃんが万歳さん以下十名を呼んでいた。

「皆様は、今回全く役に立たなかったので、減俸の上しばらくはサバゲも禁止です。すぐにお屋敷にお戻りなさい」

「お嬢様ー、ご勘弁をー!」万歳さん以下十名が一斉に崩れ落ちた!メルちゃんのお知り合いなの?この迷彩の人達ナニモノ?


 「お嬢様、いま研修センターから連絡が入りました。

 監禁していた、竜田揚紅茶以下四名はナニモノかの手によって解放され、逃走したとのことです!」

 万歳さんが何か連絡を受けたらしい。ん?なんと!あのヘンタイどもが逃げ出したってこと?正殿や吹雪の仕業なのかな?大変なモノを世に解き放ってくれたものだ!あたし恐くて夜道歩けないよ!

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