第2話 11
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「うぐぅ、ぐすぅ、ううう。ええ話やなぁ」
「本当ですわね。わだぐじ、涙が止まらなくなって、グス、グスン・・・。びぇ、びぇーん」
「ウチももう無理や。うぁあああん」
「あなた泣きすぎですわよ。グスン」
「お嬢こそ、鼻水垂れてんで」
「失礼な。そんなことありませんわよ。あなたこそ涙でお化粧がすごいことになってますわよ」
「しゃーないやん。あんなん聞かせられたらあかんやん」
「・・・・・・・・・・・。姉さんでも泣くことあるんだ」
「あんた一緒におるならなんか言いな。恐いねん。そうやなくて、あんた後でしばくで」
「しかし、ここ足場悪いなあ。狭いし」
「しかたありませんわよ。検査室の天井に忍び込んで立ち聞きなんて、そんなお下品なこと御祖父様に知られたら、わたくし大変なことに」
「マキちゃん、ほんとによかったわぁ。ぐすぅっ。」
「おわっつ。レイカはんもおったんか?」
「レイカ様も立ち聞きされていたのですね・・・・」
「レイカ先生・・・・・」
「わたしはマキちゃんのお姉ちゃんだから、マキちゃんのことをなんでも知っている必要があるのよん」
「マキさんの情報を雪ちゃんに流して、雪ちゃんを混乱させた張本人ですよね?レイカ先生?」
「え、えーと、そのことなんだけど。わたし今からちょっと行かなければならないところがあって・・・」
「逃げるんやな」
「逃げるんですわね」
「逃げるんだ・・・」
「マキちゃん相当怒っとるんやろうなあ。あのタイプは怒るとなにするかわからへんで」
「わたくしだったら恐くて一年くらい海外に移住しますわね」
「僕だったら二度と顔を合わせられないな」
「・・・、それじゃあ皆さん研修がんばってねー。マキちゃんによろしくねー。ばいばーい」
「あらら、本当に行ってもうた」
「ところで、聞いていらっしゃる?」
「ああ、聞いとるで。ここの周りをウロチョロしとる奴がおるそうやな。ウチのカンでは前と同じで『カーバンクル』と思うんやけど」
「わたくしも同じ意見ですわ」
「目的はなんやろな?」
「第二世代の「MoNStEr」の情報とあわよくば何体かのサンプルを奪取することではないかと思われますが・・・・。」
「それだけでウチらに喧嘩売ってくるかな?」
「リスクと実益が合いませんわね」
「せやな」
「しかし、相手の戦力がわかりませんし、ここの研修センターにいる人全員を守っての戦闘は厳しいモノがあるかと。他の方々にわたくしたちの正体が知られないようにしなければなりませんし」
「正直厳しいわな。ここは共同戦線せんか?ウチらエージェントとあんたら衣カンパニーの」
「わたくしとしては願ったりですが、それでも三人ですものね。もう一人、わたくしに心当たりがあります」
「あいつか?頑丈そうやけど、正直どうやろな?やるかな?」
「ふふふ。取引の材料がございますので、うまくいくかと」
「お嬢、悪い顔になってんで」




