episode9 『就職決定(冒険者に)』
episode9
『就職決定(冒険者に)』
[part1]
現状
・レベル5到達、ソロ専のギルド登録完了
・プレミアムギルドに加入成功。プレミアムギルドカード取得。一定期間度にアイテムを支給
難題
・冒険者ランク最低のEの為、依頼の幅は狭い
・レベル上げ用の武器を調達……の資金を調達
・宿が泊まれる資金を調達
・1ヶ月以内に1020G(例外措置代とプレミアムギルド代)を貯める。日本円で102000円。
・純魔法を使い所(国や魔族にマークされないように)
・スキル(《レセプション》のような解析など)の習得は本(金かかる)か講習(金かかる)、もしくは独自に生み出す固有スキルの3つ
超難題
・ギルド登録記念に無料支給されたアイテムが通信石(携帯電話みたいな物)と剣(まずは剣から覚えろって冒険者組合の指導)のみ。メイジ(魔法職)とかは金銭面的に厳しい
ノーチェ「結論。金がない……」
彼女は公園のベンチで1人寂しく嘆いた。このままじゃ公園のベンチが宿泊部屋になりそうだがこの国はちゃんと対策をとっており、ベンチの板がぐねぐねと凹凸な形。つまりホームレス対策。
ノーチェ「はぁ……ベンチとも友達になれんのか……」
ノーチェ「ギルドホールの依頼掲示板を見るか……いや、本屋行ってスキル本とかを読み漁るとか……たしかスキル本は購入以外立ち読み禁止だったよな……じゃあ無理だ……」
渋々ギルドホール『AO』に向かい、入店。依頼掲示板を確認。Eランクでできそうな依頼は……。
・依頼内容
『1日で500G!?誰でもできる!カンタンに稼げる!やり方は簡単!ただ渡された荷物を指定の場所に置くだけ!!』
・報酬500G
・ランクE以上、初心者大歓迎!
ノーチェ「…………(アウト!!)」
ノーチェ「(闇バイトじゃないか!?なんでギルド(冒険者組合)はこれ通したんだ!?)」
ノーチェがぼーっと掲示板を見てると隣の冒険者が話しかけてくる。
冒険者「まーただよ……依頼内容の審査を人で通さないからこうなるんだ……」
ノーチェ「人……じゃないの?」
冒険者はあくびをする。
冒険者「ああ、全部『記憶石』という音声や実際の光景を記憶してくれる便利な魔石。これよ……一応、設定を弄って依頼が合法か非合法かをジャッジしてくれるんだけさ」
冒険者「テキトーなんだよ。結局俺等が個人で受付嬢にチクる(通報)しかないってワケ」
ノーチェ「へー(カメラみたいなモンか)」
冒険者は頭を掻きながらどこか行ってしまった。
ノーチェ「さて……」
再び掲示板とにらめっこする。冒険者ランクがEだと薬草採集や街の雑草駆除ぐらいしかなく、討伐依頼なんて1つも見当たらない。
ノーチェ「(ぶつぶつ呟く)薬草採集……報酬10G……宿代……ギルドの免除込みで10G……」
ノーチェ「……宿代で消える!月末までに1020G必要なのに!!」
ノーチェが切なく嘆く。
ノーチェ「レベル5でも冒険者ランクは最低(E)……なのか……」
そもそもプレミアムギルド登録かつ例外措置という事例はノーチェのような文無しが行うものではない。お金のある貴族や有名人を冒険者にさせる為の接待制度だからだ。
ノーチェは使いたくない頭をフル回転させる。チャッ◯ーは使えない。人目につく。何か……なにか……と掲示板を見つめていると……。
ノーチェ「……これだ」
その依頼を手に取り受付へと向かう。
・依頼内容
『宿屋のレビュアーになりませんか!?』
指定した宿屋に1日宿泊、その宿のレビューをするだけ!
・報酬20G
・レビューは500文字以上でお願いします。雑誌に掲載するので嘘や偏見、誤字脱字などはNG
・ランクはE以上、宿泊費用無料!
受付嬢「これですか?」
ノーチェ「はい!(何故か敬語)」
ノーチェ「(ベッドでゴロゴロするだけで金が増えるとかマジで神!レビューなんてチャッ◯ーにまかせればいいし!!)」
受付嬢「これにするんですね……」
受付嬢は含みを持たした言葉を使うがノーチェは気づかない。
ノーチェ「する!」
受付嬢は手続きを行い、伝える。
受付嬢「では明日の午前中にあなたの通信石から依頼主の連絡が入ります。その後は依頼主の指示通りに従ってください」
ノーチェ「オケオケ!」
ウキウキのままノーチェは承諾した。
ノーチェ、冒険者としての初依頼受注ッ!
episode9
END




