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episode7 『ギルド登録→プレミアムギルド登録』

episode7

『ギルド登録→プレミアムギルド登録』



午前10:26。

城壁都市『ブルーリバー』、都心部のギルドホール1階の酒場の奥の部屋、つまり冒険者ギルド受付、登録、依頼の受理、解約等を主に受ける業務を行なっている『受付部屋』にノーチェは呼ばれる。


ノーチェは椅子申し訳なさそうに座る。目の前には受付嬢がこちらを真剣に見ている。


ノーチェ「ヤダ」


圧倒的拒否。


受付嬢「…………」


ノーチェ「やるならギルド登録してソロ専でいきたい」


受付嬢「ギルド、冒険者組合のルールですとレベル5以上でなければ基本的にソロでの冒険者で活動はできません」


ノーチェ「マジで?」


受付嬢は続ける。


受付嬢「身分証明証や出自が不明でしたら孤児院で保護という選択もありますが……あなたほどの年齢(外見15歳)ぐらいですと孤児院は受け付けられないですね。ですのでレベル1の初心者冒険者なら集団ギルドに登録が最適かと思われます」


ノーチェはゴネる。


ノーチェ「なんでそんなややこしいんだよ?」


受付嬢「ソロでギルド登録して依頼をこなさず宿屋や酒場に居座る輩が多いんですよ?」


ノーチェ「う……」


彼女の計画が図星になる。


受付嬢「ですのでレベル5以下はソロ専ダメです(きっぱり)」


ノーチェ「うーーー!!」


唸り声を上げて少しでも抵抗する。受付嬢は営業スマイルを与える。


受付嬢「大丈夫ですよー?そのギルドは1からでも初心者でも教えてくれる優しい団体です。あなたはレベル1なので基礎訓練、収集依頼とかから始められます」


ノーチェ「…………(自力でなんとかならんか?)」


ノーチェ「……(いや、酒場で爆睡した以上、こっちは弱みを握られてるからなー)」


ノーチェ「(考えろノーチェ……!こういうとき……過去の例を思い出すんだ!!)」


ノーチェは頭脳をフル回転させて現状打破を企む。


ノーチェ「(過去の例……ん?)」


ノーチェは悪知恵が浮かび上がる。


ノーチェ「(過去の世界じゃ……あれ、運転免許証ってあるじゃん)」


ノーチェ「(教習所に通って習得するやつ。あれさ)」


ノーチェ「(『一発試験』ってのがあるんだよ!)」


一発試験とは教習所に通わず運転免許センターに飛び込み試験を受けて資格を習得する裏技(決して裏技ではない)。だだし、採点が非常に厳しく合格率も低い。なので大半は教習所を通うほうがスタンダードである。


ノーチェ「(この考えを異世界に当てはめると……『ソロギルド登録と同時にレベル5にする手段』があるのでは!!?」


あまりにも都合が良すぎる思考であった。


ノーチェは受付嬢を揺さぶる。


ノーチェ「ギルド登録と同時にレベル5になれる手段……ない?」


受付嬢「………………」


受付嬢は押し黙る。なにか知っているような素振りだ。そしてゆっくりと口を開いた。


受付嬢「…………気づいて……しまいましたか……」


受付嬢は続ける。


受付嬢「『プレミアムギルド登録』という制度があります」


ノーチェ「なにそれ?」


受付嬢「プレミアムギルド登録、冒険者組合から通常のギルドよりワンランク上のサービスを受けられる制度です」


ノーチェ「ええ!!?いーじゃん!!……でも高いんだろ?」


受付嬢のプレミアムギルドについて説明。


・加入するには試験が必要(費用は無料)。試験内容は中レベルクラスの魔物を1人で討伐する。

・魔物のレベルは高いため、冒険者は瞬時にレベル5へと昇格できる。

・万が一、冒険者が敗北する際は高額の金額をその場で支払わなければならない。尚、死亡の場合、その限りではない。

・ワンランク上のサービス、プレミアムギルド登録による恩恵は、

プレミアムギルドカード配布、

ポーション(回復薬)、

修理キット(武器修理)、

テント等のアウトドアセット(もちろん魔法による構造)を定期的に配布。

アイテムボックス(異空間)の容量拡張などと大変充実している。


ただし、月に1回、20G(2000円相当)を冒険者組合に納付しなければならない(サブスク)


受付嬢「と言うことです」


ノーチェ「やる!!(ろくに内容を確認してない)。レベル上がってソロ活できるならやる!!」


受付嬢「はぁ…………」


ノーチェの決断は秒速であった。

受付嬢はため息をする。



episode7

END

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