episode6 『水だけ頼んでなんとかする』
episode6
『水だけ頼んでなんとかする』
[part1]
城壁都市、『ブルーリバー』侵入成功!時刻は深夜の4:00。もちろん空いてる店なんてない……『ギルドホール』以外は。
ノーチェ「チャッ◯ー!」
『質問、
この時間で泊まれる手段を教えて』
『返答、
今の時間でしたら、ギルドホールというギルドの登録、依頼受付、酒場、宿屋全てが揃っている公共機関を利用することを推奨します。まさに24時間コンビニ状態ですね』
『質問、
リスクを教えろ』
『返答、
まず利用にはお金が必要です。ギルド登録をすれば食事と宿代を免除してもらえますが、現時間では登録の受付時間は終了しています』
『質問、
んじゃあどうする?』
『返答、
難易度は高いですが、酒場の店員にゴネて水だけ頂いて場代をタダにする方法があります』
ノーチェ「……いーじゃん」
彼女に倫理観はなかった。そしてろくにリスクを深掘りせずにギルドホールへ入店。
店員「いらっしゃいませー」
木造でできたレトロな感じの建物だ。照明はオレンジで統一している。
ノーチェはまず席を確認……カウンター席以外客で埋まっている。ノーチェはカウンターへ吸い込まれる。
店員「すみませーん。一応こちらの利用は場代1Gなのでー。前払いお願いしたいのですがー」
ノーチェは思考し、手を打つ。
ノーチェ「持ってないんでー明日中に10G用意でお願いできない?」
すると店員。
店員「申し訳ございませーん。こちらではツケ払いは受け付けていないのでー」
ノーチェ「えー」
とここでノーチェは辺りをチラチラと見つめる。一応外見は15歳ぐらいの小柄の魔女の格好をしている為、誰かしら
情(例、男『おいおい!お嬢ちゃんかわいいんだからそこはまけてやれよー?なぁ?ちなみにレベルいくつ?ギルドは?』)
をかけてくれるのではと淡い期待をする。
しかし、冒険者兼、酔っ払いはできあがりすぎてノーチェが視界に入ってない……!
ノーチェ「(ちょっと儚い感じの演技をする)……こ、こまったなぁ……」
店員「ちなみにその格好でしたらギルドに所属してますか?」
ノーチェ「…………あ」
ノーチェ、後先を考えずに計画し、ここで詰まる。しかも嘘をついてもギルドカードでバレる。
ノーチェ、渾身の謝罪ッ!!
ノーチェ「水だけ……ください!!!あとできれば朝まで居させてください!!!お願いします!!!」
店員「…………今回だけですよ?」
ノーチェ「え?」
店員「(大きな声で)1名入りまーす!!」
カウンター席に案内されるノーチェ。
ノーチェ「(………………)」
ノーチェ「(………………)」
ノーチェ「(…………………………)」
ノーチェ「(ゴネ得クリア!!ざまぁ!!)」
店員「後で身分証明証、境遇の確認……場合によっては集団ギルドの加盟をお願いしますから……」
ノーチェ「え?」
店員は営業スマイルをする。
episode6
END




