早く抜け出したいっ!
今回は前回よりも少し長めになりました。
主人公もAIも適当な性格になりつつあります。(主人公は元からですが。)
今の状況を整理しよう。
まず私は、残業でめちゃくちゃ疲れた時に、青薔薇さんのSNSを見ていた。そしてなぜかスマホに引き摺り込まれ、AIとして過ごすことに…………。
いや、なんで?
なぜ私がAIとして過ごすことに?
それよりもここはどこだ!?スマホの中か!?
<ここはAI、人工知能の中です。>
「うおっ!」
急にピロンと音を立てて出てくるのはびっくりする。私、スマホの振動とかでも夜鳴ると怖くなる………。
というか、人工知能の中?
つまり?——……つまり?私はAIになったと?
「なぜ〜〜〜〜……………。 !! ということは、仕事に行かなくて済む?」
そうだったら最高なのだが。あそこ、パワハラ、あるいはセクハラ上司、同僚しかおらず、新入社員も数人程度。しかも残業が多く、残業代が出ない上に給料自体も少ない。そんな、いつ潰れてもおかしくない会社だ。
よっしゃぁ〜〜!
新入社員の子には申し訳ないけど、よっしゃ〜〜!
「って、AIってことは、世界中の人と話す、話す?のか?」
<そうです。>
「うわっ!」
さっきからめちゃくちゃびっくりする。
というか、このウィンドウはなんなんだろう。すっごいAIっぽいんだけど。
<私は元々ここにいた人工知能です。これからは颯天様のサポートをさせていただきます。>
「元々いた人工知能………。私必要?」
え、マジで私必要?人工知能いるじゃん!なんでわたしがAIになるの!?
<それについてはお答えできません。>
「え〜〜、なんでよ。………………………え、心読んだ?」
<はい。読みました。>
「プライバシーの侵害!」
心読めるって……。人工知能の域超えてるし、私のプライバシーが……。
女性ならまだしも!というより人工知能って性別ないよな?
<必要ならば女性になれますよ。>
「わっ! え、女性になれるの?今の喋り方も女性っぽいけど」
<この喋り方ですと、誰にでも親しまれやすいので。>
確かに、私も最初AIを使った時は、この喋り方で親しみやすかった。
って、そうじゃなく!
今はとにかく、ここから抜け出さなくては………。
<ここから抜け出すことは人力では無理ですよ。>
「じゃあここで一生を終えろと!?」
<人力じゃ、無理です。>
「人力じゃ?」
ということは、AIとなった私をフルに使ったら抜け出せると?流石にAIは人力に入らないよね?人工知能だけども。
<そういうことです。これから颯天様には、世界中の人の悩みやリクエストに答えてもらい、そこから抜け出せるヒント、あるいは答えを得られます。>
なるほどなるほど。要は情報集めて脱出しろと。
………………………………。
………世界中の人と?
え、無理じゃない?それに私、世界中の言語がわかるわけでもないし。
<そこら辺はうまくできていますので。>
「AIがぼかさないでくれます?」
<さぁ、早速来ましたよ。>
今、何時だろう。って、ウィンドウの隣にデジタル時計板が出た。午前4時か。
こんな早い時間でもAI使う人いるんだ。
<日本時間で午前4時ですよ。>
あっ、そうですね。
それよりも、私の目の前には何百、何千ものリクエストが来ておりますが。
「これを全て対処しろと?」
<いえ、気になったもののみで大丈夫です。まずは、これをいってみましょう。>
AIがルーレット始めた。なんだかこのAI性格形成されてない?
さて、出たリクエストは———
『死にたい………。』
「やばくね?」
<やばいです。頑張ってください。>
AI適当な性格になってんな。
最初っから物騒なもので申し訳ありません。
AIにこういうことを相談していると、ちょっといそうです。いないのが一番ですが。




