憎しみの歌
クローディアが牢獄の中を見回すとそこには
「うっ……」
「なな!」
大怪我をしたななの姿があった。
「なな!誰がこんな酷いことを?!」
「あたしだよ?」
「!?」
声が聞こえた先を見る。そこには牢屋の外で女が1人樽の上に座っていた。
「お前は……」
「あたしはガリウス!あんた、氷雨のお気に入りらしいねぇ?」
「!」
「まあ、そのおかげで生きてるわけだけど、その女はもう諦めな?もうすぐ死ぬだろう。」
「嫌だ!」
「残念だが、もう手遅れなんだよ。」
「この程度!」
クローディアはなんとか治療しようとする。しかし、出血が多い。
「なな!」
「クローディア、私の事はいいから……もう、いいから……」
「なな!死ぬな!」
「ありがとう、クローディア。さよ、なら……」
そこでななは息絶えた。
「……」
クローディアは言葉を失った。
「あたしにかかってきて今まで生きてたほうが奇跡なんだよ。」
「…………」
「どうした?あたしが憎いのかい?」
「…………」
クローディアは静かにガリウスを睨む。
「そんな事したって死人は生き返らないよ。それとも、あんたも死にたいのかい?」
「ふざ、け……るな!!」
「!?」
クローディアが歌う。否、それは声になっていなかった。しかし、ガリウスは苦しみだした。
「な、なんだ、これ、は?!体が、うわぁ!」
「クローディア!」
そこに氷雨がやって来てようやくガリウスの異変は止まる。
「氷雨、これはどう言うことだ?」
「……悪い。だが、……」
「悪いと思うなら!何故助けなかった!」
「しかし、そいつらは俺達の敵だった。だから殺した。それだけだ。お前には悪いがな。」
「っ!」
「あたしはもういくよ。こんなよく分からない女の相手はごめんこうむるね!」
「ああ。」
「うわぁああああああああっ!!」
クローディアは泣き叫んだ。




