邂逅
「?誰だ?!」
「オレだ。氷雨だ。覚えてねぇーか?」
クローディアはその名前に覚えがあるようで慌てふためく。
「ひさ、め?氷雨?!」
「それよりお前、なんか雰囲気変わったな?」
「お前もだろう?!」
「話し方が違うな……」
「あ、いや、その……実は……」
「説明はいらねぇ。その魔剣を見ればわかる。」
「…………」
「お前、死んだな?」
雨が強くなる。
★★★★★
「それで、次の軍の動きは……」
「ニック。」
「……おっと?クラウスじゃねーか?お前こっち担当じゃなかったろ?」
通信機の向こうがわで相手がどうした?誰か来たのか?と、問うている。
「何故俺がここに来たのか、わかってるだろ?」
「…………」
「…………」
長い沈黙の後に2人は魔剣を手に取った。
「どこで勘づいた?」
「最初からだ。」
「?!」
「お前が始めて入ってきた時からこちらの情報が奴らに筒抜けになっていた。」
「ほー?だから俺が犯人だとぉ?隊長様にしちゃあお粗末な考察じゃねーか?」
「お粗末なのはお前の隠蔽工作だ。」
「そうかもな!」
ニックがクラウスに向かってゆく。剣をクラウスに向かって振り下ろした。剣が交わる。
「お前の目的はなんだ?!」
「俺の?目的ぃ?そんなもんっ!」
剣は離れてまた交わる。
「俺達を潰したいだけだとしたらあんな隠蔽工作はしない!!」
「………」
「答えろ、ニック!お前はっ!」
ニックが剣を離して、また斬りかかってくる。クラウスがそれを、受け止める。
「そうだよ!お前達を潰すつもりだった!」
「!」
「でも…………」
ニックは剣を捨てる。
「お前達を本気で仲間だと思っちまったんだよ。」
「…………情に絆されたか。」
「切るなら切れよ。隊長様ぁ。」
「丸腰の人間を切るほど俺は馬鹿じゃない。それより……」
「それより?」
「少しでも、仲間だと思っているなら、俺達の為に働いてもらう。それがお前の贖罪となるだろう。」
「へー、俺にダブルスパイしろっての?」
「そうだ。」
★★★★★
その頃、
「っ!」
ななと他の隊員が謎の人物と戦っていた。魔剣通しがぶつかる。ななが必死に
「クラウス!聞こえる?!こちらなな!緊急退避!緊急退避する!」
「ななさん!」
まだ新兵のスグがななを庇う。
「スグ!」
「これぐらい大丈夫ですよ。」
スグの腕から血が流れる。
「くっ!強すぎる!!」
雨は止まない。より強くなっていった。
不定期更新ですがよろしくお願いします。




