西部の惨劇
王城にて
「何?!クローディアが西部の鎮圧メンバーに選ばれただと?!」
「はい。そのようです。」
「直ぐに辺境へと向かう!」
「王子!しかし……」
ウィ厶は聞かなかった。直ぐに馬車を走らせる。クローディア達の出発の時刻がくる。
「おい、馬鹿女。」
「……クラウス。もっと呼び方があるだろ?!誰が馬鹿女だ!」
「…………なんだ、どう呼べばいい?ルシュカ、か?」
「はぁ、馬鹿女以外ならなんでも。」
「じゃあ、クローディア。それでいいだろ?」
「……ああ、構わない。」
「なに、人前で、イチャイチャしてるんですかー?」
なながわざとらしくそういうと、クローディアはクラウスから離れた。
「クローディア!!」
「「「?!」」」
そこにウィ厶が大急ぎで現れると周りの人間達は驚いた。
「どういうことだ!クラウス!クローディアを国の闇に関わらせるとは?!」
「この馬……クローディアは魔剣を自在に操る力を手にいれた。だが、身体がそれに追いつかない。なら、実戦あるのみだ。」
「だからといって……こんな事は認められない!」
「ウィ厶様、私は平気です。自らの力になるならこの任務も引き受けます!」
「……クローディア。」
「クローディア、モテモテでうらやましー(棒)」
ななが嫌味ったらしくそう言って場を和ませる。
「なら、俺も行く!」
「王子!いけません!」
使用人はそれを止める。クローディアも王子の勝手を止める。
「っ!だが……」
「私は大丈夫ですから。仲間もいますし。」
「仲間……はぁ、わかった!行ってこい!クローディア!クラウス!クローディアに何かあったらどうなるか、分かっているな?」
「承知。」
こうしてウィ厶に見送られてクローディア達は西部へと向かった。だが、西部へつくとそこは地獄だった。
「?!」
街はめちゃくちゃ、大人子ども関係なく転がる死体。火のついた家屋そのどれもが眼を覆いたくなるものだった。雨が降る。
「……」
「どうした?」
「いや、なんでもない。」
クローディアはそんな光景をみて思わず吐きそうになっていた。クラウスは慣れているようだ。ななは既に吐いていた。
「生存者がいないか探せ!」
クラウスの命令でメンバーがちりじりになる。クローディアが行こうとした時だった。歌が聞こえる。
「………見つけた。」
「!?」
突然剣が飛んできた。それはクローディアの真横に刺さる。真横にはいつの間にか小型の魔獣がいたのだ。小型の魔獣は魔剣が刺さり死ぬ。そして、どこからともなく男が現れて剣を手に取る。剣は何故か水になって地面に染み込んだ。
「クローディア、久しぶりだなぁ?」
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