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魔剣使いの悪役令嬢。  作者: ユキア
第1章 戦闘女の恋心

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西部の惨劇

 王城にて


 「何?!クローディアが西部の鎮圧メンバーに選ばれただと?!」


 「はい。そのようです。」


 「直ぐに辺境へと向かう!」


 「王子!しかし……」


 ウィ厶は聞かなかった。直ぐに馬車を走らせる。クローディア達の出発の時刻がくる。



 「おい、馬鹿女。」


 「……クラウス。もっと呼び方があるだろ?!誰が馬鹿女だ!」


 「…………なんだ、どう呼べばいい?ルシュカ、か?」


 「はぁ、馬鹿女以外ならなんでも。」


 「じゃあ、クローディア。それでいいだろ?」


 「……ああ、構わない。」


 「なに、人前で、イチャイチャしてるんですかー?」


 なながわざとらしくそういうと、クローディアはクラウスから離れた。



 「クローディア!!」


 「「「?!」」」


 そこにウィ厶が大急ぎで現れると周りの人間達は驚いた。


 「どういうことだ!クラウス!クローディアを国の闇に関わらせるとは?!」


 「この馬……クローディアは魔剣を自在に操る力を手にいれた。だが、身体がそれに追いつかない。なら、実戦あるのみだ。」


 「だからといって……こんな事は認められない!」


 「ウィ厶様、私は平気です。自らの力になるならこの任務も引き受けます!」


 「……クローディア。」


 「クローディア、モテモテでうらやましー(棒)」


 ななが嫌味ったらしくそう言って場を和ませる。


 「なら、俺も行く!」


 「王子!いけません!」


 使用人はそれを止める。クローディアも王子の勝手を止める。


 「っ!だが……」




 「私は大丈夫ですから。仲間もいますし。」



 「仲間……はぁ、わかった!行ってこい!クローディア!クラウス!クローディアに何かあったらどうなるか、分かっているな?」


 「承知。」


 こうしてウィ厶に見送られてクローディア達は西部へと向かった。だが、西部へつくとそこは地獄だった。


 「?!」


 街はめちゃくちゃ、大人子ども関係なく転がる死体。火のついた家屋そのどれもが眼を覆いたくなるものだった。雨が降る。


 「……」


 「どうした?」


 「いや、なんでもない。」


 クローディアはそんな光景をみて思わず吐きそうになっていた。クラウスは慣れているようだ。ななは既に吐いていた。


 「生存者がいないか探せ!」


 クラウスの命令でメンバーがちりじりになる。クローディアが行こうとした時だった。歌が聞こえる。


 「………見つけた。」


 「!?」



 突然剣が飛んできた。それはクローディアの真横に刺さる。真横にはいつの間にか小型の魔獣がいたのだ。小型の魔獣は魔剣が刺さり死ぬ。そして、どこからともなく男が現れて剣を手に取る。剣は何故か水になって地面に染み込んだ。


 「クローディア、久しぶりだなぁ?」



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