表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔剣使いの悪役令嬢。  作者: ユキア
第1章 戦闘女の恋心

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/21

2人の距離

 

 「臭うゾ。兵士の死の匂いが……そして、聞こえる!お前の嘆く声が!!」


 雨に佇む男が1人。そういいながら雨を呼ぶ。


 「ああ、待っていろ。クローディア!お前を!!」


 ニタリと笑うそれは不気味に叫ぶ。


 「お前を我がものとする為に!!」


 ★★★★★


 「くろ……、クローディ……クローディア!」



 「?!」


 クローディアが目覚める。夢……?どうやら長い夢を見ていたらしい。


 「クローディア!!」


 「なっ?!」


 目覚めて直ぐにななが抱きしめてきた。


 「バカ!死んだかと思ったでしょ?!」


 「すまない。」


 「クローディア!目覚めたのか?」


 「ニック!ノックぐらいしなさい!」


 「へいへい。」


 「クラウスー、クローディア目覚めたってよぉ。」


 「そうか。それはよかった。」


 クラウスも入り口からひょっこりと顔を出す。


 「なな苦しい。」


 なながクローディアから慌てて離れる。


 「!ば、ばか!別に心配とかしてないからね!」


 「わかったわかった。」


 「じゃ、俺これからデートだからまたなー。」


 「あのチャラ男……」


 「ニックはそういう奴よ。本当……」


 3人とも呆れたという顔でニックを送り出した。




 「それはそれとして、クローディア。腕は確かだな。全く。だが、毎回倒れられてはこちらとしても困る。なんとか鍛えてやる。」


 「クラウスは本当にクローディアが好きよね?!」


 なんて怒りながらなながそう言った。


 「は?好き?違うのだが?」


 「そうだぞ。あ、あれだ!お試し期間だからな!」


 なんてクラウスとクローディアは否定する。


 「お試しって……まあいいけど。それよりクラウス。報告書出てないわよ!」


 「直ぐに出す。それよりなな。」


 「何よ!」


 「生きろよ。」


 そう言ってクラウスはクローディアの部屋から出ていった。


 「…………」


 「なな。」


 「正直言って私、貴方達のこと認めたわけじゃないから!」


 「分かっている。」


 「…………クローディア。ごめん。何も知らないのに勝手に奪われたことないとか言って。」


 「気にしていない。」


 「雨師候補から落ちるってことは死んだ者扱いされても仕方ないわ。」


 「ああ、父から勘当された。」


 「!そう……」


 「ななも辛いだろう?家族がいなくて。」


 「あんたの話聞いてるとなんかいない方がいいかもって思えてきた。だって、家族から疎遠にされるって辛い事だもん。」


 「そうか。」


 ★★★★★


 「では、会議を開始する!」


 全員が会議室に集まる。


 「なんの会議室だ?」


 「あー、クローディアしらないのね。」


 「ああ。」


 「闇の組織よ。」


 「闇の組織?」


 「では、ブラッドの動きについてだが。」


 「西部より侵攻を再開。以後和平交渉は進まず。」


 クラウスが話を進めると兵士の1人がそう答える。


 「ブラッド?」


 「クローディアは知らない?闇の組織ブラッドよ!」


 「王国転覆を目論む闇の組織。それがブラッドだ。」


 「王国転覆?!」


 「そう、魔獣達を操って王国転覆を目論んでいる。」


 「魔獣を、操る?!」


 「そう、ブラッドは魔獣を操る力を持ってる。今の魔獣に怯える世界を変える為に奴らは行動しているわ。」


 「そのブラッドが西部の地に潜伏、武力行使を行って西部を占領している。これを解放するのも俺達の仕事だ。」


 会議が進む。


 「今日の夜、俺の組んだメンバーで西部に向かう!では、以上!解散!」


 「まさか、俺達が外されるとはな。」


 「そうね。逆にクローディアが入ってなんて……」


 「勘違いするな。この馬鹿女を鍛えるには実践あるのみだ。そう判断したまでのこと。」


 クラウスはそういうと部屋へと帰っていった。


 「クローディア!」


 「なな。」


 「頑張りなさいよ!」


 「ありがとう!」


 窓の外は雨が降っていた。暗雲が立ち込める。これから起こることを予期するかのように……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ