魔獣の巣窟
「「ななー!」」
ななを探すニックとクローディア、そしてクラウス。だが見つからない。そんな時だった。
「おい、見ろ。」
それは魔獣の足跡だった。
「かなりの大物だ。」
クローディアも思わず感心する。
「こんなのにななが一人で会ったら……!」
ニックは少し青ざめた。
「早急に別れて探そう。くれぐれも大型魔獣を見つけたら一人では戦うな!いいな!」
「「了解!」」
★★★★★
「はあっ!」
そこの頃、ななは魔獣を狩っていた。
「この程度じゃ……死ねない!!」
魔獣の耳を切り刻む。右、左、と素早く飛んで切り落とす。
「はぁっ!」
1匹を仕留める。
「はぁ、はぁ。この程度!」
どしんっどしんっ!
「!」
ななに影が迫る。
★★★★
「ななー……!」
クローディアは見た。ななが大物の魔獣と戦っている所をクローディアはななを援護しようとゼストを取る。だが、ななはクローディアを見つける。その瞬間、眼をクローディアの方に向けてしまった。
「?!」
その隙に大型魔獣はななを殴って吹き飛ばした。
「ぐあっ?!」
「なな!」
クローディアは直ぐに援護に向かい魔獣の追撃を剣でやり過ごす。
「くっ……クローディア。」
「なな!逃げるぞ!」
「馬鹿なの?!無理よ。あのサイズからは、いえ、あいつからは逃げられない!クラウスがいないと!あいつは!あいつは!私の両親の仇なんだから!!」
「!」
クローディアは悟った。自分は魔獣に声を奪われた。しかし、ななは家族を奪われたのだと。
「私、私は!ここで死ぬ!クラウスに嫌われた今、生きてても仕方ないの!家族と一緒にいたいの!だから邪魔しないで!!」
「なな……」
クローディアは剣を収めた。ななは思った。そうだ、所詮お前はただの令嬢だったんだ。お前なんかにクラウスは釣り合わない。お前もここで……。そう思うと剣先はクローディアへと向かっていた。
「!?」




