ななの嫉妬
朝が来る。クローディアは目覚めた。顔を洗って着替えて身支度を済ませ、部屋を出る。
「!」
「!」
クローディアとクラウスが廊下でばったりと会う。
「あ、お、おはよう。クラウス。」
「ああ、おはよう。馬鹿女。」
「誰が馬鹿女だ。」
「馬鹿女だから馬鹿女と言ったんだ。」
「どこが馬鹿だ!」
「身体を見られたぐらいで告白してくる程には馬鹿だろ?」
「!?」
「?」
クローディアはキレた。そこからクラウスの記憶はない。
「クラウスー……?!な、何してるんだ?!」
「あら、ニック。ごきげんよう(圧)」
「クローディアさん、お嬢様の言葉使いに戻ってますよ?!」
「お前がクラウスに吹き込んだんだってな?!」
「は、え?!な、何をだよ?!」
「何って!そ、それは……」
クローディアがモゴモゴしているとクラウスが目覚めた。
「ニック、性行為は結婚前にしてはいけないそうだぞ?」
「は?え、あ、あんたらいつの間にそういう……え?ええ?」
「皆何のお話してるのぉ?」
そこにやって来たななはクローディアにぶつかった。
「!?」
「あら、やだ。そんな所にいるからよ。」
「そうか、すまない。」
「それよりクラウス!報告書!出来てないわよ?!」
「ああ、直ぐに出す。」
「あ、クローディア。」
「?何だ?」
「クローディア後で宿舎裏に来て?」
「?宿舎裏?構わないが……」
「それじゃあ!」
「なあ、クラウス。今のなな、なんか怖くなかったか?」
「確かに、あれは……敵を見る眼だったな。」
「ななのことも考えてやれよぉ?」
「?何をだ?」
「だから、その……あー、なんつうか、あれだよ。」
「だからなんだ?」
「なんでもねーよ。」
「?」
★★★★★
ななに言われた通りに宿舎裏にやって来たクローディア。
「誰もいない……な……!?」
ガシャンッ。
急にクローディアの上から植木鉢が落ちてきた。それをどこからか現れたクラウスが何とか助けたのだ。
「クラウス?!何故?!」
「ななの目が気になってな。」
「ななの?」
「出てこい!なな!」
「…………クラウス。」
ななは素直に出てきた。
クローディアとクラウスはななに問う。
「なな?何故?」
「なな、これはどういうことだ?」
「クラウス!」
ななはクラウスに泣きついた。
「クラウス!違うの!手が滑って……それで!」
「そうか、わかった。」
「クラウ……?!」
クラウスがななを突き飛ばす。
「きゃっ!?」
「お前が仲間を重んじないとは思わなかった。確かにクローディアはお嬢様だ。だが、その実力はすでに俺と同格なんだ。認めてやれ。」
「…………クラウス、何にも分かってないよ!馬鹿!!」
ななは走った逃げてゆく。
「なな!」
クローディアが手を伸ばすが届かない。
「……クラウス。いいのか?」
「いい。放っておけ。隊の規律を乱す行為だ。」
「…………それお前が言うのかよ?」
ニックが思わず割り込んでいた。
「「ニック?」」
「ななの気持ち考えたことあるのかよ?」
「?」
「クラウス!ななはな!お前の事が好きなんだよ!!」




