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魔剣使いの悪役令嬢。  作者: ユキア
第1章 戦闘女の恋心

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愛の告白に忍び寄る影

 

 「クラウス、好きだ。」


 「……何を馬鹿な事を言っている?早く退けろ!」


 「…………」


 クローディアがクラウスから退けて俯いた。


 「……何を考えている?」


 「……………わ、私も困っているんだ。」


 「?」


 「わ、我が家では代々、女は淑女たれとあって、だな!その、は、裸は夫にしか見せてはいけないものなんだ!」


 「……………………は?」


 クラウスは絶句した。


 「だ、だから私と結婚しろぉおおお!!」


 「?!?!」


 「クラウス、氷取ってき……」


 「「?!」」


 「あら、そう。私達には冷たいくせに!」


 「ぐあっ?!」


 ななが怒りのあまり氷を投げてクラウスが顔面キャッチした。ななは怒って部屋から出ていく。


 「な、何はともあれ、せ、責任をとれー!」


 「…………わかった。」


 「へ?」


 「とはいえ、俺はお前にそういう意味で好意をもっているわけではない。」


 「うむ。」


 「だから、こうする……」


 「?!」


 クラウスがクローディアを抱きしめた。


 「く、クラウス?」


 「そのまま動くな。」


 クローディアを押し倒して顔を近づけてくる。


 「?!?!な、な、なな、何を?!」


 「?性行為だ。」


 「は?」


 「?」


 「いやぁあああああっ!!」


 クラウスを思いっきり引っぱたいて自らの身体を抱く。


 「な、な、な!何を言っているんだ?!馬鹿!変態!私はまだ清いぃいいいいい!!」


 「き、傷口が……」

 どばーと、血が出て吐血する。


 「す、すまない!」


 「いや、大丈夫だ。それより、俺は恋だの愛だの分からん。」


 「そ、そうか。」


 「前にニックが女は抱いて見れば好きか分かると言っていたので……以下略」


 「あの、チャラ男……だから、そ、その、不適切行為をしようと?」


 「まあ、そうだが。不適切行為なのか?」


 「当たり前だ!まだ結婚前だと言うのにそんな……」


 クローディアは赤面しておろおろしていた。


 「そうか、では……こうしよう。」


 「?」


 「お前も俺も好意を持っているわけではない。つまり好き同士とは言えない。だから、仮の恋人になる。これでどうだ?」


 「!仮の?」


 「そうだ。お前が俺に恋を教えろ。」


 「そう言われても私も恋を知っているわけではない……」


 「なら、お互いに知ればいい。お互いを実験対象としてな。」


 「な、なるほど!」


 「では、よろしく。」


 「ああ。よろしく。」


 こうして2人は仮初の恋人となるのだが、部屋の外の扉の前で聞き耳を立てるななが聞いてしまう。


 「…………クラウス。クラウスは、私のものなのに!」

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