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魔剣使いの悪役令嬢。  作者: ユキア
第1章 戦闘女の恋心

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13/20

無理にでも交わると言えば……

 

 クローディアとクラウスは目的地に走って向かう。


 「それで、今回はどんな相手だ?」


 「見れば分かる!」


 目的地につくとそこには1匹の眠っている魔獣がいた。


 「1匹だけか?」


 「油断するな。1匹だけとはいえ……」


 「油断は命取りだ!」


 「「?!」」


 2人の背後からウィムが顔を出した。


 「「何故いる?!」」


 「クローディアが心配でつい……!


 「ウィム様……」


 クローディアは頭を抱えた。


 「まあ、腕っ節には自信がある!心配するな!」


 「ぐああああ!」


 魔獣が目覚める。


 「くるぞ!」


 クラウスがそう言う。魔獣がクローディアに突進してきた。


 「クローディア!」

 ウィムがクローディアを守ろうとクローディアの方に行こうとするがクラウスが止める。


 「問題ない。」


 「なっ!しかし!」


 「たぁっ!」


 クローディアが魔獣を斬りつける。魔獣は雄叫びを上げて後ろ足でクローディアを踏み潰そうと狙ってくる。クローディアが魔獣の足から逃れようと走り回った。


 「はっ!」


 クローディアが走り回ることと地の利によって砂嵐が巻き起こる。魔獣の足元は砂嵐が起こっていて見えない。


 「馬鹿女!眼を閉じろ!」


 「!了解した!」


 クローディアが眼を閉じる。


 「俺も援護に……」


 「お前は俺の後ろにいろ。王子。」


 「しかし!」


 「黙れ。そんなにあの女が心配ならとっとと嫁にでもすることだな。」


 左、右とクローディアの横を魔獣の足が猛スピードで落ちてくる。クローディアは眼に頼らずに気配でそれを斬った。


 「これでいいのだろ?クラウス。」



 「ああ、上出来だ。」

 魔獣の手足はクローディアによって

 切り刻まれた。


 「…………!」


 「クローディア!」


 クローディアが意識を失う。それもそうだろう。いくら魔剣によって人格が変わったとはいえ今まで剣術など受けたことがない。運動する事もそんなになかった。そんなクローディアにとって頭で描く戦闘は現実(リアル)での戦闘に追いつかないからだ。王子がクローディアを支えようと走るがクラウスに先を越される。


 「!お前……」


 「はぁ、めんどうな女だ。」


 「お前、本当にクローディアの上司か?」


 「何を勘ぐっているのかしらんが、上司だから今こうしている。」


 「……クローディア。」


 「嫁にする気がないならこの女にはもう関わるな。魔剣に呪われた女だ。交わる事はすすめない。だが、無理にでも交わると言えば……それはそれで覚悟が必要だぞ?」


 「そんな事はお前に言われなくてもわかっている!」


 「そうか……」


 クラウスの言葉は正しい。ウィムにとって今のクローディアが少し遠く感じられた。宿舎に戻る3人。クラウスはクローディアをベッドに下ろす。肩から血が滴っていた。


 「…………」


 「………………う、うん……?」


 「起きたか……」


 「…………クラウス?ウィム様は?」


 「急用が入ったとかで帰った。」


 「そう、………………?!」


 「?どうし……」


 「きゃーーーーーーーーーーーーー?!どうした?じゃないっ?!何だこれは?!」


 クローディアが起きると服を脱がされて肩に包帯を巻かれていた。


 「何とは?」


 「何とは?じゃない!レディーの服を脱がせるとは何事だ!?」

 クローディアは赤面して涙目で、クラウスを怒鳴る。


 「戦場では当たり前のことだ。何を言って……」


 「見るな変態!!」


 クローディアの蹴りがクラウスの顎にクリンヒットした。


 「?!」


 蹴りで意識を失ったクラウスがその場に倒れこむが倒れた場所がまた悪かった。クローディアの上である。


 「あ、いや……きゃーーーーー?!」


 ★★★★★


 「ね?クラウスが、でしょ?。」


 「あのクラウスが、だな!」


 ニックとなながこそこそと話している。


 「そう、まさかなのよ!私が見に行くとクラウス頭に大きなたんこぶ作って……」


 「まさか、女の子の裸覗きに行くなんてな……」


 「そこじゃないわよ。」


 「?」


 「あのクラウスが誰かの治療するなんて珍しいって事!」


 「あー、そっちか!確かにそう言われればそうだな!」


 「なな、ニック。」


 「あら、クローディア。どうしたの?」


 「クラウスがどこか知らないか?」


 「クラウスなら、任務に行ったけど?」


 「……そうか。…………一人で?」


 「ええ、いつもそうなの。はぁ。1匹の討伐だと一人で行くってきかなくて……」


 「そうか。」


 そこにクラウスが帰ってきた。クローディアが少し眼を逸らして話しかけようとした。


 「やっとかえって……?!」


 「クラウス!」


 ななが直ぐに救急箱を取りにいく。


 「いい、気にするな。問題ない。」


 「問題あるだろ?!酷い傷だぜ?」


 ニックはクラウスを支える。


 「必要ないと言っているだろう!かせ。」


 クラウスはそう怒鳴るとななから救急箱を取り上げて部屋へと戻っていった。


 「…………」


 部屋にてクラウスが治療をしているとクローディアがノックした。


 「入るぞ。」


 「帰れ。」


 「…………」


 クローディアは無理に入ってくる。


 「帰れと言って……」


 「帰らない。お前への貸しを返すだけだ。」


 そう言ってクローディアは救急箱を手に取る。


 「お前と交わるつもりはない!帰れ!!」


 「無理にでも交わると言えば……どうする?」


 「?何を、言って……」


 「クラウス。好きだ!」


 「?!」


 そのままクローディアはクラウスを押し倒した。


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