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学校行っちゃうのはやっぱり寂しいな


「よし! 今日から学校に復帰するぞ!」


「いちいちそんな私の前で宣言しなくてもいいじゃん…… もうわかったってば」


「成長したな恋」


「子供みたいに言わないの! 朝ご飯出来てるよ!」



あ〜、学校行くって気合い入れたのはいいけど実際行くとなるとダリィな。 休んでた時は行かなきゃって思うけど今から行きますってなると決心鈍るよな……



「あ、そうだ。彩奈の奴にもお礼言わなきゃな」


「さ、澤村さんにお礼って何するの!?」


「何って…… ありがとなでいいんじゃないか?」


「だ、だよね!」



そして玄関まで行くと恋が後ろからついてくる。 ああ、送って行く気か。 もうそれくらいで済むならそれでいいや。いちいち突っかかると恋もムキになって引っ込みつかなくなりそうだし。



「あれ? あれあれ? 今日はなんでついてくるんだよとか言わないの? も、もしかして私って居ても居なくても空気的な存在なの!?」


「なんでそこまで深読みするんだよ…… いちいち俺も気にしない事にしたんだよ」



そう言うとなんだそっか! と恋はニッコリと笑い俺の腕をギュッと掴む。 ああ、これも設定だったもんな。 だけど誰もいなそうなこんな所からする必要もないんだけど……



「何?」


「いや、家出てすぐしてもしょうがないだろって思っただけだ」


「…… 前から思ってたんだけどさ春季君って私の事どう思ってる?」


「お前の事ねぇ…… 寂しがり屋でその上甘えん坊で少しドジでおまけに手が掛かって」


「ちょっとストップ! な、なんか自覚はあるし自分でも反省してるけど! あんまりにあんまりじゃないの!?」



恋は割と本気で怒ってる? そんな様子をそろそろ周りの生徒もちらほら現れ始め喧嘩? などとヒソヒソと囁かれ始め恋はピタッと口を止める。



「最後まで話を聞けよ、だけど妙に放っておけないから今でもお前と一緒に居るんだろ?」


「そ、それを最初に言って!」



恋は真っ赤になり下を向いて俺と歩を進めていると彩奈が来た。



「あ、お二人さん今日も一緒なんだねぇ、あたしもお邪魔しよっと」


「ちょっと! なんで真ん中に澤村さんが入ってくるの!?」


「恋ちゃんはいっぱい春季と一緒に居たんだからいいでしょ?」


「ぐぬぬ……」



恋の目が怖い…… 彩奈、恋をあまり刺激するなよ…… そうしているうちに学校に着き恋はまた迎えに来るからね! と言って立ち去っていった。



「いやぁ〜、それにしても恋ちゃん強敵だわ。 春季といつも一緒に居るくせに執着強すぎて。 おまけに反則なくらい可愛いしなぁ。 春季ってあんなに可愛い恋ちゃんによく何も思わないね?」


「何も思わないって……」



普段から俺は恋に我慢しまくっているんだぞ? 特に寝る時とか密着してくるし…… あれ? 普段と言えばあいつを探しに来る奴って今だに現れないよな?親はあいつの事心配じゃないのか?



「うぅーん、それに靡かない春季もなかなか強敵だわよねぇ」


「いや、敵のつもりないんだけど?」


「あはは、高坂君鈍いだけだよ、恋ちゃんも彩奈ちゃんも大変だね」


「なんだよ莉華? 俺が鈍いって? つか大変なのは俺の方だよ」



莉華まで割り込んできやがった、涼早く莉華を連れてってくれよ、また余計な事言われるじゃねぇか……



「まったく学校あんなに休んで恋ちゃんと何してたのかなぁ〜?」



莉華がニヤニヤして聞いてくるが普通に看病されて恋が危ない扉を開きかけて頭を怪我してってあれ? あんまりろくな事ないぞ?



「莉華、あたしと春季の邪魔しないでね、あんたは渡井とイチャイチャしてればいいのよ」


「ははーん、あんなに私に高坂君のお家教えてって頼んできたのは誰かなぁ?」


「こら! 莉華!!」



彩奈は逃げる莉華を追い掛けていった。 はぁ、大分休んだけどいつも通りの学校だな…… 恋の親今頃何してんだろ? そんな風に思ったが恋の親が探しに来ない以上あいつは俺の家に居るわけで俺も別に無理に恋の過去にも触れる気はない。



だってあいつはその事を聞くとはぐらかすから。 記憶喪失じゃなくて記憶から消したいみたいな感じだよな。 まぁ別にいいかと思い学校での一日も終わる。



ずっと休んでたから学校に居ただけで疲れた。 大体総合学科が2年からなんて聞いてねぇよな。 まぁ俺がそんなとこ確認しないで受けたのが悪いが。



帰ろうと思ったら先生に呼び止められ俺が休んでいる間に小テストしたから放課後残って受けていきなさいと言われた。 そうだった、すっかり忘れていた。 彩奈に待ってる? と聞かれたが先帰ってていいよと伝え帰らせた。 恋も迎えに来てるだろうからメール入れとくか。



そして1時間以上過ぎようやく終わり帰るかと思い携帯を見ると恋の奴既読になってない…… まさか待ってないよな?

だが校門から出ると校門の壁に座って丸くなっている奴がいた。 というかまぁなんとなく思ってた通り恋だった。



恋は俺を見るとおかえりと微笑んできた。



「お前待ってたのかよ?」


「え? 当たり前じゃん」


「いつから待ってた?」


「3時間くらい前…… かな?」



さも当たり前のように言っているが3時間は長いだろ……



「彩奈に会わなかったのか?」


「会ったよ? 春季君が遅くなるから帰ってなって言われたけど」


「彩奈にもそう言われたならお前も帰ってろよ? メールも読んでねぇようだけど?」


「メール? ああ、充電し忘れちゃって迎えに行くだけだからいいかって思ったし」



まったく…… これだから放っておけないんだよなコイツは。



「帰ろう春季君!」


「疲れてないの? お前」


「全然! 春季君の顔見たら吹っ飛んじゃった」



バカな奴…… と思ったけどコイツのそんな所も可愛いなと思っているのがなんか悔しい。




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