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初めてのチーズ

こんなに放置してしまい申し訳ありません。

体調を壊していまして・・・不定期になるとは思いますが、これからもお願いいたします。

椅子に座りながら パパが貸してくれている本を読む。

異世界語で書かれている調理本なんだけど、異世界語って日本語だったんだね。

初めて目にした時は驚いたよ。

しかもかなりマニアックで、調理本って言っても乳製品について…………

みたいなことがかかれていて、簡単な調理方法が書かれている。

何でこの本をチョイスしたかって、日本にいた頃牛が好きで、

自分でチーズを作ったり、バターを自家製してたから

この世界でも作れるのは嬉しい。


こんな本があっても、何でかこの世界には全くと言っても良いほど乳製品の改革がされて無い。

何でだろう。異世界語を読み込める人が少ないからかな?


ふっと光が射し込んでいた窓が、陰った。


少し目が疲れてしまったみたいで、外を見ると目がチカチカしてしまう。

二階の自分の部屋にある小窓から顔を出して、

目の前に生えている大きな木の枝に留まっている小鳥の動きを、目で追う。

こんな自由に飛び回れたら、ってたまに羨ましくなる。


フランケが王都に向かってから2日経つ。フランケが5日間で帰って来るって言ってたから……………あと3日か〜フランケが居ないと暇だな。

「あら嫌だ」


ママの声にしては大きな声がダイニングから聞こえてきた。

階段を降りてダイニングを覗いてみる。


「どうしたの?ママ」

「あらフィー、これ見てせっかく搾ったクアランの乳が傷んでしまったの。

勿体無いことしてしまったわ。」


言われて鍋に近ずいてみると見た目ではわからないけど、腐った時特有の匂いが

していた。


「冬の感覚で油断してしまったのね、

最近暖かくなって油断してたわ。残念だけどフィー。これ畑の穴に捨ててきて頂戴?」

「え?捨てちゃうの?勿体無いよ」

「ん〜でも傷んでしまったものではなにも出来無いわよ。」


確かに完全に傷んでしまっているのであるのなら、どうしようも無いけど…………。

見てみるとそんなに分離して腐っているわけじゃ無いし。

…………そうだ!!

急いで二階に登って本を取ってくる。


「ママ、この乳捨てるなら私が貰ってもいい?」

「いいけど…………。何に使うの?変に食べたらお腹壊すから気をつけるのよ」

「わかってるから大丈夫!!この異世界語にね、乳の使い方が書かれているの。

だから試してみたいんだ。」


ママは少し考えてから許してくれた。但しママが火は危ないからって監視の下作る事になった。

まー台所って言っても薪で火を起こさないといけないから、かまどみたいな物があって、

その横に水を溜めておく樽が置いてあるだけ。

確かに危ないのはわかる。




ママが椅子に座りながらこちらを見ているのを、背後に感じながら乳を火にかける。

火加減に気をつけながら温まるのを待つ。

「ママ。レイモン無い?」

「レイモン?あるわよ。何個欲しいの?」

「ん〜……だいたい2.5ℓだから、二個かな」

「二個ね分かったわ。倉庫にあるから少し待っているのよ」






ママが持ってきてくれたレイモンを、まな板の上で転がしてから二つに切る。

空いているお椀に汁を絞りとって、湯気が立ち昇り始めている鍋に様子を見ながら入れていく。

立ち込める匂いに酸味のようなものがしたら、塩を大さじ一杯。

コツは沸騰しないようにする事。

後は少し冷めるのを待つ。

その間に綺麗に濾せるような、荒い布を探しておこう。

できれば木綿みたいに荒いのがいいんだけど。


「ママ、木綿位の荒い布無い?これを濾したいんだけど」

「それならママがいつも料理に使ってるのがあるわ、ちょっと待ってね」


ママが私の背丈ではとても届かない、台所の上に付いている棚から布を出してくれた。


「これでどう?」


目をみるとちょうど良いくらいだった。


「ありがとうママ!」


布を受け取ると直ぐに鍋の中身をみる。

丁度良いくらいにホエーと分離して、乳脂肪分が沈殿している。

手を入れてみると丁度良いくらいの温かさになっていた。



用意した布をもう一つ用意した鍋の上に笊と布を上手く乗せ、その上から鍋の中身を流し込んでいく。

それが全部出流せたら力一杯濾したものを搾り取る。


「よし出来たよママ!!"カッテージチーズ"」







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