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ハイ!!フィーです!
今日も元気一杯です!今日もサンサンと太陽が外を明るくして、
夏になり始めて畑の畝から出てきた、可愛い新芽に栄養を補給させています!
……………そして雑草にも。
抜いても抜いても後から後から出てくる、この雑草。
土が柔らかいうちに抜かないと、根っこが土に広がり過ぎて、夏になった時に
抜くのが大変何です。
藁帽子を被っても、後ろ首にあたる太陽はどうやっても防げない。
普段は気を少し重くしながら、やるこの仕事。
でも今日は朝にパパが約束してくれた事があって、それが楽しみで楽しみで、
ワクワクしながらやってます。
え?何かって?
………ふっふっふ何とパパが、夜になったら魔法と異世界語を教えてくれるって‼︎
昼間はパパが仕事でいないからできないから、夜に教えてくれるって。
それが楽しみで楽しみで、へへへへ早く夜にならないかな。
「フィー‼︎‼︎」
村に繋がる小道からフランケが走ってこっちに向かって来るのがわかった。
「フランケ!!ここだよー!」
手を一杯に広げて跳ねながら手を振る。
「どうしたの?フランケそんなに走って……大丈夫?」
「だ…………大丈夫だ……ふー。フィー聞いてくれよ、俺も魔法使える様になったんだぜ!!」
と腰にてを当てて、胸を張りながら自慢気に話すフランケ。
「えー?!本当に?。見せて見せて」
「いいぜ……でもフィーみたいなすげ〜のは出せねーんだ。」
「そんなの関係無いよ!私だって昨日始めて凍らせただけで、
それ以外には何もできないよ?フランケのも早く見せてよ」
するとフランケは頬を赤くしながら右手のひらを出すと、
「<炎球>‼︎」
丸い火の塊が現れた。
「わー‼︎凄い凄い!」思わず手を叩いて喜んでしまった。
「へへへ。昨日フィーがアファリを凍らせただろう?だから何か悔しくてよ。
俺もできないかなって思って、父ちゃん達に教えてもらったんだ。
俺も一発で、出来たんだぜ」
鼻の下を指で擦る。
「じゃーフランケも、魔法を教えてもらうの?」
「おう‼︎でもその前に俺の属性と魔力量を調べに、王都のギルドに行ってくる」
「………え?」
驚く私にフランケは
「何だよ知らねーのか?魔法使える様になった子供は王都に行って、
ギルドに登録しなきゃいけねーんだぜ。そのために、国から道中の金も出るんだ。」
「………そんな事パパは言っていなかったよ?
……私は今日からパパに魔法を教えてもらう約束をしただけだったな。」
「ふ〜ん何でだろうな。まっそのうちに行くんじゃね?」
「そうかもね、フランケはいつ王都に行くの?」
「2日後の五ノ月の12に行くんだ。フィーに土産買ってきてやるよ。何がいい?」
「え?!お土産?んー〜〜でも王都って何があるか分からないから……
そうだ!フランケがこれだって思えるもの買って来てよ」
「え〜〜それが一番難しいじゃん。………まぁ良いか、何買ってきても文句言うなよ?」
そんな事を言うフランケに言わないよ〜と笑いながら答えた。
「フィー?雑草抜きは終わったの?」
家からママの声が聞こえる。
「あと少しだよ〜‼︎……フランケもう少しかかりそうなんだけど……」
「良いぜ、俺も手伝うよ。二人でやれば、早く終わるだろ?」
「ありがとう〜‼︎あのね、後はここの畝の一つで終わりなんだ。」
おう分かったとフランケは畝の向こう側に行ってしまった。
早く遊びたいが為に黙々と雑草を抜く。………勿論苗も一緒に抜かない様にね⭐️
偶に間違えて抜いちゃうんだよね。
だってこの時期の苗って殆どが、生えてる雑草とにてるんだもん。仕方ないよ。
雑草が抜き終わったら、後は水を撒いて終わりだ。
「「やっと終わった〜」」
と二人でハイタッチ
「フランケありがとうね。助かったよ。」
「大した事してねーよ。それより早く遊ぼうぜ。」
「うん!!……アッちょっと待ってこれしないとダメなんだ。
……………速く大きくなります様にーーーー‼︎‼︎」
畑全体に響く様に叫ぶフィーに大声をあげて笑うフランケ。
「何だよそれ。意味ねーじゃん」
「あるよ!!こうすると美味しい野菜が速く出来るんだから!。」
ちょっと恥ずかしそうに話すフィーに
「分かったよ、ほら行こうぜ」
と手を差し出すと、手を繋いで走りながら遊びに行った二人には、
その後ろで畑の作物が少し大きくなっていた事に気が付かなかった。
「フィーこっちにおいで。」
夜になってパパが本を机に置いて、私を呼んだ。机の上には三冊の本が置かれている。
「良いかい?まずこの黒い本が、異世界語の辞典、灰色のは、異世界語で物語や、
簡単な魔法陣が書かれている。そしてこの本が魔法の呪文を勉強するための本だが、
その前にフィーはこの石を持て。」
その石はフィーの両手のひらに乗せて丁度いい大きさの、黒くてゴツい、
宝石などの原石の様な物だ。
「パパこれ何?」
「この石はな、それぞれどんな属性を持っているか調べるための調石と言うんだ。
この石に昨日したみたいに、魔力を込めてみろ」
????
「込める?」
「そうだ、昨日どうやったら凍った?」
んーと……凍れーって念じただけなんだけど。
石を見つめてじっとする。するとフワッと何かかが浮かび上がる様な、
風が自分を中心に踊った様な感覚になった。
瞬きをした瞬間、黒かった石はいつの間にか半分が黒いままで、あとの半分が虹色に輝いていた。その中でも水色の部分がだん突に多い。
「………フィーは全属性か」
「全属性?」
「全属性は、全部の属性が使える事だ。」
「凄いわ!フィー。全ての属性が使える人なんて、全帝様くらいよ!」
「そうなんだ。………ねぇ魔力量はわからないの?」
全属性なのも嬉しいけどやっぱり魔力量も知りたいからね!
「フランケがね、王都のギルドに行って、属性調べたり魔力量測ったりして、
ギルドに登録するんだって。何で私は行かないの?」
昼間にフランケから聞いてずっと気になっていた事を聞いてみた。
「っ!?…………フィーは王都に行ってみたいの?」
それは行ってみたいよ。そう思って頷く。
そんな私を見つめて、パパとママは難しい顔をしてそこから黙ってしまった。
暫くして口を開いたのはパパだった。
「フィー。今は王都に行くのは難しい」
「?何で?」
パパが椅子から降りて、床に膝をつけると、私の両肩を手で掴みながら言った。
「あのなフィーは女の子だろ?。女の子は、数が少ないから誘拐されやすいんだ。
……だが、もしフィーが、15歳までにこの本に書かれている、
初級魔法と防御魔法を使える様になって、剣を人並みに使える様になって、
最低限自分を守れる様になったら、王都に行ってこよう」
少し納得しないが、渋々と私が頷くと、ぱぱは私の頭をクシャクシャと撫でた。
その日はそれで終わった。
トニーside
「あなたあんな約束して良かったの?」
晩にフィーが寝静まって、久しぶりにリオンと晩酌をしていたら、唐突に聞いてきた。
「15歳になっても危険なのは変わりがないのよ?。なのにあんな約束して……
あの子は頭がいいから、本当に初級魔法なんてあっという間に出来る様になってしまうわ。」
「………俺はフィーが15歳になったら王都のダイリー学園に入学させようと思ってる。」
「な?!」
「あそこは貴族の子供が通うおかげで、国……いや、世界で一番と言ってもいい程の
防護術が学園のあちこちにつけられている。
あそこならフィーをここにいるより、安全面では最高な所だ。
それに何より、自分で自分を守れる術を身につけられる。そう思わないかリオン」
カップに入った酒を転がし微笑みながら
「確かにそうね。あそこは私達も卒業した所だし、信頼できるわ。」
その日は久し振りにゆっくり寝られた。




