【3】酔って、浸って
おませな雑誌をそれまで買っていたのを切り替えて、小遣いをほぼ彼らが載っている雑誌等に遣うことにし、彼らに近づきたくて色々調べていく日々。
知れば知るほど、謎は謎になり、趣味嗜好に至っては同じ銘柄を探したり、同じものを探してみたり。
ネットが今ほど普及していれば、挙げられた好きな楽曲の音源も聞けたかもしれない。そしてさらにさらに深く知ることができたかもしれない。その点はもしかしたら論なのでおいといくが。
学校では、彼らのバンドを知ってもらうために布教活動をしたり、妄想爆発させたり。(……後半は腐女子に走るきっかけになったような気がしないでもないが、それはあえてスルーしておこう。)
さて、彼らを知っていくと、他のバンドにも段々と興味を持ち始めていくのが性なのか。
と、いうか第二ヴィジュアルブームと言われ、結構色んな番組にシーンの音楽が使われていて自然に知っていくという不思議現象があったのだ。幸せな時代だったと思う。
Lから始まる(概出のものではない)バンドだったり、Lから始まるバンドだったり。(……非常にLから始まるバンドが多いな)
そういうバンドの音を聞きつつもやっぱり彼らに勝るものはないと信じ切っていたのだ。
なにが勝るのか。
それは音もそうなのだが、一番は世界観が崩れないところ、だと思う。
その世界観を崩さぬため、余計なことは漏らさない姿勢が十代の女の子たちの心を掴んだのだと。
なぜなら甘い夢に酔わせて、浸らせてくれるから。
コンセプトが明確であるから。
明確であるがため、初期ファンは戸惑いがあったとかなかったとか。
そしてまんまと罠にひっかかり、酔わされて、浸っていく私は更なる野望を抱くのだった。
今の人たちにとっては驚きでしょうか?
でも最近またこのシーンもブームの兆しがあるように感じています。
歴史は繰り返す、という言葉は嘘じゃないと思います。そろそろまたこのシーンがくると私は信じてますがね。




