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【2】実体と具現
耽美的なもの。
自分で築き上げた美しい物への憧れ――――。
雑誌を開くと、ピンポイントでヒットしたバンドがあったのだ。
求めていた完全態が具現化してそこにあったのだ。実体化するなんてあり得ない、と思っていたので、かなりの衝撃だったのを覚えている。
私がずっと見たかった、欲しかった世界がそこにあったのだ。
まぁ、ご他聞に漏れずおっちょこちょいなのでVo.の名前を間違って覚えるということをしでかしつつ、その雑誌と出会ってからすぐに音源を手に入れることにした。
手に入れて、またもや衝撃。
バロック調、ツインギターの掛け合い。クラッシク音楽を取り込みアレンジした楽曲。
全部が心にクリーンヒット。
好きなクラッシクからさほど遠くない音楽に私の心は奪われたのだ。
彼らが更に飛躍するためにキー局でプロモーションが行われることを……多分その雑誌で知り、リアルタイムで見ながらプラスビデオ録画も欠かさなかった。
(大事にしすぎてそのビデオテープはなかなか回さなかったというおまけつきではあるが。)
それまで写真でしか知らなかった彼ら。
動いている彼らを見て、ますます深みにはまっていくのであった。




