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このままじゃたーいへーん!でもでもどうすればいいの!?

 「るっせーな。じゃあ吐け」

 「っ、」

 言ってしまおうかと思ったが、こんなすぐにバレてしまったらわざわざここまで来た意味がない。

 「……ちっ、言わねえなら続ける」

 「う、うわ、言う言う!言うから!触んな!!」

 ふとももの付け根近くまで上がってきた手を止めるために思わず言ってしまった。

 「あぁ?触んなじゃねーよ、こっちだって触りたくて触ってるわけじゃねーっつの」

 でも女子高生の生のふとももだぞ。しかも動けなくさせてるわけだし、内心楽しんでたに決まってる。この変態野郎。

 あまりの気持ち悪さに若干半べそになりつつ心の中で毒づく。

 「で?お前は誰だ」

 「え、と……」

 ……いや正直に言って信じる馬鹿はいねえだろ。馬鹿にしてんのかとか言われてもっかいふともも触られたりしたらやだし……。

 姉弟の有無まで知ってるかどうか分からず、歯切れ悪く「従妹……」と答えた。

 「従妹ぉ?いや、流石に似すぎだろ」

 顎を掴んでしげしげと見られてるせいで居心地が悪い。つか顎掴むな。

 「いやでも本当なんで……」

 「ふーん……名前は?」

 「えっ、そ、そら……」

 思わず本当に従妹の名前を言うと一応は納得したらしい。

 「で?お前がここにいる理由は?」

 「それ、は……」

 やばい、いい言い訳が思いつかない。どう答えようと深月の出席が守れる気がしない。

 どうしようかと焦れば焦るほど頭が白くなっていく。そのうえ顎を掴まれたまま凄い近くでこっちを見られていて、上手く嘘を取り繕える自信がなかった。くそ、俺頭いいから自分が不利な状況って滅多になくて苦手なんだよ!!

 「おい、本当のことを言えよ。嘘吐きやがったらもう容赦しねえぞ」

 言いながら今度はブレザーのボタンを外しはじめた。

 「えっ、い、言ったらやめるって言った……!」

 「肝心なことは言ってねえだろうが。正直に言うまでやめねえからな」

 もうやだまじこいつなんなの。これ何展開だよ。誰得だよ。

 「つかまじやめろって!」

 「は?お前何命令してんの?っつか言えばやめてやるっつってんだろが」

 「っで、でも、……うわ!?ちょ、どこ触ってんの!?」

 ブレザーもカーディガンもボタンを外されていたらしい。いつの間にかワイシャツに手がかけられていた。

 「直接触られたわけでもねえのにうるせえな……お前処女か」

 「……」

 それ普通の女に言ったらガチでセクハラだろ。っていうか俺別に童貞ではないのだが、この身体って処女なのだろうか……いや試すつもりは毛頭ねえけど。

 沈黙は肯定と受け取られたらしい。若干憐れむような目で見られた。

 「あーあ処女か。早く言わねえと初体験が悪夢になるぜ」

 「えっうそお前そこまでやるつもりなの!?」

 「言えばやんねえよ」

 嘘だろ!?まじで犯されかけてんの俺!?

 どうやら言わなければ本気でやるつもりらしい担任に、全身の血が引く。

 「う、訴えられてもいいのか……?」

 「そうなったらこっちだって訴えられないように脅迫材料作るに決まってんだろうが。まあ覚悟の上だ」

 「…………まじやめてください」

 「じゃあ言え」

 「だからっ……その、……」

 言えない事情しかないのに言えるはずがない。

 このままでは、俺は本気でこいつにやられてしまう。

 「なんでそんなに頑ななんだよ。お前やられてもいいわけ?」

 「……本当にやられたら死ぬ」

 「へえ。じゃあ事情聞くまで死なせないようにしねえと」

 「……」

 逃げ場が、ない。

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