女の子的にアウトです!
「おら、さっさと吐けー。お前誰?何で深月のふりしてんの?」
「……なんのことですか?」
自分でも白々しいって気付いてるが、ここは頷けない。こいつだって確信してはいないはずだ。
「はーん。お前よくこんな状況でしらを切れるな。度胸ある奴は好きだぜ」
俺は変態イケメン教師なんか死ぬほど嫌いだ。
「でも今その度胸は仇だな。さっさと口割るのが身のためだ。な?」
「だから、私は深月ですって」
「……わっかんねー奴だな」
その言葉お前に返してやるっての。
深月でないとバレかけて縛られて密室に閉じ込められていたし緊張感がないわけではなかったが、まあ所詮教師だし昼休みだし、と高を括っていた。
だがどうやら担任は本気で口を割らせる気だったようだ。がしがしと頭を掻くと、「時間ねえし……仕方ない」とか呟いて溜息を吐き、急に俺の上に乗ってきた。
「俺にはお前が深月じゃないって分かるんだよ。吐け」
そして今までの少しふざけたような空気を払拭するような脅迫じみた声音で、肩を強くソファに押し付けられた。
「いっ……」
「もう誤魔化しはいい。さっさと言え。お前は誰だ」
「…………」
何故か知らないが、確かにこいつは俺が深月ではないと確信している。
だからと言って、こんなこと素直に言えるはずがない。相手は教師だ。もし仮に俺の事情を信じることがあっても、見過ごすはずもない。
ひたすら沈黙を保っていたら、焦れたのか舌打ちをして俺の上履きを脱がせ始めた。
……何してんのこの人。
ぽいぽいと投げられる上履きを唖然として見送る。上履き脱がされたときに若干スカートめくれあがったんですが。っていうか絶対パンツ見ただろ。
「へ、へんた……」
「あ?」
「今、パンツ……」
今までにない恥ずかしさなんですけど。なんていうか、女装してるときにスカートめくられる恥ずかしさみたいな。……あ、文化祭思い出しちまった……黒歴史…………。
現在進行形で過去最大級の黒歴史を刻んではいるが、これは深月のためだ。だから(よくないけど)いいんだ(よくないけど)。
顔を真っ赤にして担任を睨むと、煩わしそうに眉を寄せられた。
「お前今から何されそうになってんのかわかってんの?」
「……は?」
「どうせそんなもの意味なくなるだろうが」
「え?」
おい、待て、お前、まさか。
「この手の脅迫は好きじゃねえけど、手っ取り早いからな」
そう言いながら、スカートがめくれて露わになったふとももに手を這わせる。
「ひっ!?ちょ、タンマタンマ!!」
気持ち悪ううううううう!!無理無理無理!!!!
慌てて足をばたつかせるが、さっきので学習されたらしく膝で押さえつけられてしまった。
くっそ、さっき左足蹴っときゃよかった!




