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TOKYO RESISTANS  作者: つむ様
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4/5

支度

「まず俺たちの存在を世界に伝えないといけない。そこでだ。

 2人でもできる話題性のある行動をする」


広場のソファーでゴロゴロしながら会議をする。

と言ってもゴロゴロしているのは僕だけだ。


「っつーと?」


「青森にある巨大倉庫から物資を奪って地下街に物資を撒き散らす」


ホロで地図を出して言う。

確かにただの倉庫なら能力者もいないだろう。


「あ、そこ前に総理代理みたいな感じで行ったことあるかも。

 結構最近だから内装まあまあ覚えてるよ」


そう言ってメモ帳を開き、指先で倉庫の内装を書いていく。

案外覚えてるもんだな。


「じゃこれをもとに侵入ルートを考えよう」



しばらく話し合い、最終ルートが決定した。


そして実行は明日の夜。ここを出発するのは昼ごろだ。


「今の服じゃすぐ俺たちだってバレるから着替えたほうがいい。あとこれも」


そう言って服1式と棒を渡してきた。


「剣?」


見た感じ長いのでそうかなと思う。


「いや、言うなら弓矢的な感じだな。

 この取手を右手で持って、残りの部分を左手で挟み込んで先っぽまできたら離すんだ」


手が離れると先から矢っぽいものが出てきて、的に刺さった。数秒経つと消えた。


「なるほど、ありがとう」


そう言って服とその武器を受け取り、部屋に戻った。

あとで練習しておこう。


服の色は黒と緑で、上はダボダボのジャケット、下はぴったりのズボンだ。


ジャケットのフードの裏には緑色のビニールが付いていて、それを引っ張ると目を隠せるみたいだ。

そのビニールには僕のAIも搭載されていた。いつの間に。


それにしてもシムって服なんかも作れたのか。

その器用さが羨ましい。



「まだ起きてたのか」


広場で武器の練習をしていたらシムが声をかけてきた。


「シムこそ」


そう言って武器を下ろす。


「今ニュースでお前のことやってるよ。4時間の番組の1時間半はお前のこと。

 俺が攫ったってことになってるらしくてな。とんだ飛ばっちりだよ」


大々的に報じられてたのか。あいつは秘密主義のはずだったが。


「僕を取り戻したいってことなんだろうね。

 弟の方がよっぽど総理に向いてると思うけど」


僕の弟はあいつを敬愛している。なので全く馬が合わない。


「そうかもな。じゃあ俺は寝るよ。

 お前もちゃんと寝とけよ。見張ってる時うたた寝して落ちてきても受け止めねぇぞ」


そう言って自分の部屋に入っていった。


「うん、おやすみ」


それを見送り、ソファーにストンと座り込んだ。

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