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623話 目的の最強ヒヒの登場なのです。

基本二日置きの更新(18時)とさせて頂きます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

「元々は石造りの屋根があったんだな」




「そうですねっ。この瓦礫がきっと屋根だった石材だと思いますっ」




 そうなのだ。

 平らな神殿跡と思われる真っ白な石の床には大量の瓦礫が落ちていた。もうだいぶ風化が進み原型は保っていないが、これらは石柱の上にあった屋根の部材だとわかる。




「精霊を称える神殿だったんでしょうね」




「ふぉふぉふぉ。だとすると儂のことかのう?」




「……大精霊メロロロンだから、……きっとそう……」




 確かにこのゲーム世界は大精霊メロロロンが創造した設定になっている。そのことからするとこの神殿跡もメロロロンを祀ったものに違いないだろう。




 そんなときだった。

 神殿跡の中央部分の床が突如光り始めたのだ。




「なんだ! いきなり光り始めたぞ」




「ああっ! あれは魔法陣ですっ」




「なにか登場するのかもね」




 そうなのだ。

 石造りの床に突然直径10メートルくらいはある赤い魔法陣が発生したのだ。そしてその中央部分からなにかがゆっくりと浮かび上がってきたのであった。




「ふぉふぉふぉ。気をつけたほうがいいのう」




「……敵かも……しれない……」




 俺たちは戦闘準備を展開しながら様子を見る。すると浮かび上がってきたものの全容が明らかになる。

 それは巨大なヒヒだった。体長は10メートル近くもある超巨大ヒヒだ。




「ヒヒですっ。あれがゴバーンメの里でマリーさんが言っていたヒヒでしょうかっ?」




「――表示されたわ。”最強ヒヒ”ってなってるわね」




 ロキの言葉に反応した俺も眼の前のウィンドウの表示を見る。すると、このヒヒがゴバーンメの里に呪いをかけたヒヒであることと、物理耐性、魔法耐性も高く非常に強力な魔物だと記載されているのがわかった。




「全員、攻撃開始だ。とにかく撃ちまくれ!」




「「「「了解!」」」」




 ――バリバリバリ!

 ――ドッガーン!

 ――ヒュンヒュンヒュン!

 ――ザシュザシュザシュ!




 メグミが稲妻魔法をぶっ放し、ロキが巨大炎弾をぶつけ、アツメルコが巨大化させた硬貨を顔面目掛けて弾き飛ばし、フセルコが宙に巨大な氷槍をいくつも発生させて急速で飛ばす。




 その結果、最強ヒヒは爆煙に包まれて姿が見えなくなった。




「やれたか?」




「ダイキチ。それは負けフラグになりますよっ」




 メグミに突っ込まれてしまったが、俺はあの威力の魔法攻撃なので相当ダメージを与えたかと本気で思ったのだ。

 だが、次の瞬間、その考えは間違っていたと実感させられるのであった。




「グギャギャギャギャ!」




 煙は晴れて顕になった最強ヒヒはまったくの無傷であったのだ。

いよいよヒヒが現れたのです。(`・ω・´)∩


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。

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