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619話 吸血大コウモリの群れと遭遇なのです。

基本二日置きの更新(18時)とさせて頂きます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

「おお。なるほど。魔法はそういう使い道もあったんだな」




 俺は感心してそういう。

 ロキが灯した明かりは適度の大きさで洞窟内を照らすのにちょうどいいものだったからだ。




「初歩の初歩の魔法よ。照明の基本は炎だからね」




「なら、ロキが先頭ですねっ」




「わかったわ。なら前衛のダイキチが私のすぐ横について。後のみんなはすべて後衛だから適当にね」




 俺たちは炎に照らされて自身の長い影を作りながら先へと進むのであった。

 そしてしばらく歩いたときである。




「なにかいますねっ」




「そうね。気配を感じるわ」




 俺にはまったく感じられないのだが、メグミとロキがなにかの気配を感じ取ったようだ。見るとアツメルコとフセルコも同様のようだ。

 そして4女神たちは前方の天井を指さしている。




「天井になにかいるのか?」




「いますっ。結構数が多いですっ」




「表示されたわ。――吸血大コウモリの群れね」




 なんと魔物がいるようだ。

 そして発見されたのに気づいたのか、いきなり黒い影が宙を舞い始めたのである。




「「「「「キキキキ」」」」」




 ロキが炎を大きくしたことで敵の姿が暗闇に浮かび上がる。多数舞っているのは間違いなくコウモリのシルエットだった。

 ただし大きさが違う。全長30センチ以上ありそうだ。




 俺は前方上部に表示されたステータスのウィンドウを見る。

 すると吸血大コウモリの詳細が明らかになる。攻撃は鋭い牙を使った吸血。物理耐性も魔法耐性もなく難敵ではないが、群れをなすことで対応が厄介とのことだ。




「――てい!」




 俺は”賢者の斧”で眼の前に飛んで来た1匹の吸血大コウモリを攻撃した。手応えを感じた打撃は十分な効果があったようで、コウモリは地面に落ちて銀貨へと姿を変える。




「特に強くないぞ。1発で倒せる」




 俺がそう宣言すると各自が広がって配置につくのがわかる。




「私は明かりを維持しているから、攻撃には参加できないから、よろしくね」




 ロキがそう言う。

 確かに照明としてすでに魔法を行使している状態なので戦闘に参加するのは無理だろう。



「わかりましたっ。私たちで攻撃します。行きますっ。――ほいっ!」

「ふぉふぉふぉ。では儂も行くかのう」

「……アイシクル・ランス……」




 ――バリバリバリ!

 ――ヒュンヒュンヒュン!

 ――ザシュザシュザシュ!




 メグミの稲妻魔法、アツメルコの硬貨弾き、フセルコの氷槍の攻撃が始まった。

 視界はロキが炎を強めてくれたので十分に吸血大コウモリの飛ぶ姿を追える。なので女神たちの魔法が外れることはなかった。




「「「「「キキキキ……」」」」




 コウモリたちは断末魔の悲鳴を上げて地面に次々と落下し、光の粒のなり銀貨へと姿を変えるのであった。




「数は多かったけれど楽な相手だったな」




「そうですねっ。拳骨ゴリラや悪知恵ヒヒたちと比べれば楽ちんですっ」




「まあ、コウモリ相手に苦戦してたらボスのヒヒなんて倒せないわよ」




 俺たちはアツメルコの集金の魔法で散らばった大量の銀貨をすべて拾うのであった。

たいした敵じゃないのです。(`・ω・´)∩


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。

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