↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
609/637

609話 湖畔に人影があったのです。

基本二日置きの更新(18時)とさせて頂きます。

どうぞよろしくお願いいたします。


 

「……駄目か……」




 俺はあまりの痛みで身体が動かせない。なので戦うのも逃げるのも不可能なのだ。

 なので俺は悪知恵ヒヒたちの更なる攻撃覚悟したのであった。……ペナルティーも受け入れざるを得ないだろう。

 そんなときだった。




「「……ぷひゅぅ……」」




 2匹の悪知恵ヒヒたちが変な声を上げたかと思うとバタリと後ろに倒れたのであった。

 見ると額に銀貨が半分以上めり込んでいた。




「ふぉふぉふぉ。間一髪だったのう」




 アツメルコであった。

 俺とは別方向で移動していたアツメルコが悪知恵ヒヒたちを攻撃してくれたのだ。




「助かった。……でもよく見つからずに接近できたな。俺は勘付かれていたぞ」




「ふぉふぉふぉ。それは気配じゃのう。儂は気配を消して接近していたのじゃ」




 なるほど。

 どうやってやるのかはわからないが、俺はただ身を隠して接近していただけだったが、どうやらアツメルコは気配を消して近づいていたので発見されなかったようだ。




 俺はまだ痛みが残っていて身動きできない。だが無傷のアツメルコは残った8匹の悪知恵ヒヒたとを背後から攻撃した。

 正確無比な狙いの硬貨弾きで次々と倒していくのであった。




 やがて悪知恵ヒヒたちは全滅した。

 地面に残る硬貨を拾って俺たちはメグミ、ロキ、フセルコたちと合流するのであった。




「ダイキチ。もう動けますかっ?」




「ああ、大丈夫だ。もう痛みは残っていない」




 硬貨をすべて拾った後にメグミから尋ねられたが、言葉通りでもうダメージは残っていないので身体は自由に動かせる状態となっていたのであった。




 ■




 それから俺たちは荒野の道を進んでいたが、それも長くは続かなかった。

 辺りの景色が変化したからだ。

 今はなだらかな草原に囲まれた道を進んでいる。時折吹く風が草をなびかせて波のように見える。




「なんだかのんびりした景色になったな」




「そうですねっ。……それに気温も上がった感じで少し暑いですねっ」




「そうね。初夏の気温よね」




 そうだった。

 草が青々と茂る草原だが、ロキが言うように少し暑さを感じる。身体もなんとなく汗ばんでいるようだ。




「ふぉふぉふぉ。雲ひとつないしのう。カンカンに照らされている感じじゃ」




「……辺りに……日陰なし……」




 そうだった。

 背の高い木々や岩など一切ないぐるりと見渡せる草原には日陰がまったくないのだ。まだ真夏のようなギラギラとした日差しではないのが救いだが暑いのには暑いのだ。




 そして道は緩やかに登りとなり、俺たちはそこを進んで行く。やがて丘の頂上を超えて眼下の風景が見えたときだった。




「お。湖があるぞ」




「結構大きいですねっ。行ってみましょうっ」




「そうね。道も湖畔に向かっているし丁度いいわ」




 そうなのだ。

 草原を貫いて続いていた道は麓に広がる向こう岸まで2キロはありそうな大きな湖に向かって下っていたのだ。




「ふぉふぉふぉ。見てみい。誰かおるのう」




「……湖畔に……人影……あり……」




 アツメルコとフセルコが人がいるのを見つけたようだ。彼女らが指さす先を見ると確かにそこには人が数人いたのだった。

湖に誰かいるのです。(`・ω・´)∩


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。