607話 打ち消し合ってしまうのです。
基本二日置きの更新(18時)とさせて頂きます。
どうぞよろしくお願いいたします。
そして俺たちはそのまま身を低くしたまま様子を見る。
すると悪知恵ヒヒたちは一歩も動かずにこちらに向かって立っている。どうやら俺たちが伏せたままなので攻撃魔法が使えないようだ。
「どうやら地面に伏せて正解のようだな。やつらの魔法では地面低くしている相手には通用しないようだ」
「そうみたいですねっ。でも私たちはこの姿勢でも魔法が使えますよっ」
「そうね。じゃあ、こちらからもお返しに一発お見舞いしようかしら」
「ふぉふぉふぉ。そうじゃのう。儂の硬貨弾きも使えるのう」
「……じゃあ……反撃……」
そして4女神たちは地面に伏せたまま攻撃を始めた。メグミは稲妻魔法を、ロキは炎弾魔法をアツメルコは硬貨弾きを、フセルコは氷槍魔法だ。
――バリバリバリ!
――ドッガーン!
――ヒュンヒュンヒュン!
――ザシュザシュザシュ!
50メートルの距離など女神たちの魔法たちにとっては近距離にも等しい。なので一瞬で距離を詰める。
だが、その攻撃が命中することはなかった。
――バッガーン!
空中で激突が起こった。
女神たちの稲妻魔法が爆散したのだ。
「なにが起こったんだ?」
「……どうやら悪知恵ヒヒたちが風魔法で反撃したようですっ」
「そうね。空中で魔法同士が激突して互いに威力を打ち消し合って消滅してしまったようね」
「ふぉふぉふぉ。儂のコインも弾き飛ばされたのう」
「……まるで対消滅……」
なるほど。
どうやら互いに魔法を打ち合った結果、空中で激突して打ち消しあってしまったようだ。
おそらくだが、魔法一発辺りの威力は女神たちの方が上だろう。だが相手の悪知恵ヒヒたちは10匹もいるのだ。
そして10匹が協力して巨大な風魔法を生み出しているのだから威力が同等なのだろう。
「なにか手はないのか?」
「……ここは荒れ地で視界が良すぎますので隠れながらの攻撃が出来ませんっ」
「そうね。遮蔽物でもあれば、それに隠れながら敵を包囲して四方八方からの攻撃ができるのに……」
そうなのだ。
ここはところどころ背丈ほどの岩がまばらにあるが、基本視界がほぼ360度効く平らな荒れ地なのだ。
なので身を隠しながらの魔法の打ち合いはほぼ不可能なのだ。
「……ん? 待てよ」
俺はふいにアイディアが浮かぶ。なので女神たちにその考えを伝えるのであった。
「なるほどですっ。それならうまくいくかもしれませんっ」
「現状、それしか方法がなさそうね。私はいいわよ」
「ふぉふぉふぉ。儂もそれに賛成じゃのう」
「……ダイキチの作戦に……同意……」
なので、俺たちは俺が考えた作戦を実施することになった。
それは複雑な作戦ではない。俺とアツメルコ、メグミとロキとフセルコの二手に分かれての作戦であった。
有効打にならないのです。(`・ω・´)∩
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