602話 全裸美少女たちを放置なのです。
基本二日置きの更新(18時)とさせて頂きます。
どうぞよろしくお願いいたします。
「いやぁ~、見ないで~……」
「なんで? なんで裸なの~……」
「恥ずかしいわ」
「ハズい、もうサイテー」
「ふぇ~ん……「
なんと元いたずらサルたちは知性だけでなく羞恥も持っていたのだ。
フセルコの大魔法(神力)によって人間の女体化にされた元サルたちは、右手で豊満な胸を隠し、左手で大事な下を押さえたまま樹上で身を捩っているのであった。
当然、投石攻撃などできるわけがない。
「……これで……無効化……完了……」
ほとんど無表情なのでかすかにしかわからないがフセルコはややドヤ顔になっていた。
「助かった。これでなんとかなったな」
「助かりましたっ。もう石を避けなくてすみますっ」
「そうね。さすがフセルコの女体化だわ。まさか魔物を女の子にしちゃうなんて」
「ふぉふぉふぉ。で、これから彼女たちをどうするかのう」
そうなのだ。
俺たちは更に森の奥へと進まなければならないのだ。だが、このまま全裸の女性たちを放置するのも気が引けるもの事実だ。
「お願い。元に戻して~」
「せめて服を着せて~」
「このままじゃなにもできないわよ」
「ハズいし、このままじゃ風邪を引いちゃうわよ」
「もう石を投げたりしません。だから……」
そう言って元サルたちの美少女たちは俺たちに懇願してくる。
だが、フセルコは首を左右に振るのであった。
「……このまま……放置……」
なんと非情にも彼女たちを見捨てるようだ。
「……だが、ちょっとかわいそうな気がするんだが」
「……無問題。……時間経過……」
そこでフセルコが説明をする。
無口な上に常に言葉不足のフセルコなので、つっかえつっかえとなってしまうが辛抱強く問答を続けると、なるほど無問題ということがわかってきたのであった。
どうやら1時間くらい経過すると彼女たちは元のいたずらサルの姿に戻るとのことなのだ。魔力(神力)が膨大なフセルコであっても大量の魔物をすべて人間の女性、しかも全裸にするのはかなり大変らしい。
そのことから女体化の持続時間が短くて、せいぜい1時間くらいしか持たないということだったのだ。
それにだ。もし今、女体化と解いたらまた攻撃してくる可能性がゼロとは言えない。口約束を信用してはならないのだ。
「ならば、俺たちはこのままなにもせずに去ればいいんだな?」
「……そう。……無問題……」
と、いうことで大騒ぎしている元サルたちの全裸少女たちの残し、俺たちは地上に落ちている銀貨だけを拾うとそのまま森の奥へと続く道を歩き去るのであった。
■
更にしばらく進んだときだった。
すると周囲がだんだんと明るくなってきた。
それまで鬱蒼とした森だったのだが、木々の間隔が広がり視界が広がってきたのだ。そして木々がまばらになった分だけ日差しが差し込んできて明るくなっているのであった。
「木が少なくなってきたな」
「そうですねっ。でもその代わり木が大きいですねっ」
「そうねっ。幹も大きいし大樹って感じね」
「ふぉふぉふぉ。ぜんぶ巨木じゃのう」
「……御神木みたいに……大きい……。……もしかして霊木……?」
それは俺も思った。
なので俺たちは樹木に近づき幹に手を触れて鑑定してみるのであった。
「……違うな。”森の巨木”と表示されるだけだ」
「そうですねっ。”霊木”ならばそう表示されますからねっ」
「ただの大きな木ね。特別な意味はなさそうよ」
そうだった。
この巨大な森の中で植物の生態系が変わっただけで特別な意味はなさそうなのだ。
そんなときだった。
「ふぉふぉふぉ。奥になにかおるぞう」
「……敵意ある……。要注意……」
どうやらアツメルコとフセルコが魔物の気配を感じたようだった。
元に戻るから放置なのです。(`・ω・´)∩
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