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600話 攻撃が手詰まりなのです。

基本二日置きの更新(18時)とさせて頂きます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 ――ヒュンヒュンヒュン!




「避けろ! 前方からの攻撃だ!」




 俺はそう叫ぶと自分自身も投石を避けた。

 メグミが減らした前方の敵だが、すぐさまに増援されていたのだ。おそらく攻撃陣は二重三重になっていたのだろう。




「はわわ。……どうすればいいんでしょうかっ」




「なんとか攻撃するしかないわ。――ほにゃら!」




 飛んでくる石塊を避けながらロキが炎弾魔法を発射する。錫杖の先から炎の球が浮かび上がり、すぐさま枝分かれして左方向に飛んでいった。




「「「「「……グギャア」」」」」




 炎弾はすべて、いたずらサルたちに命中し燃えながら5匹のサルが地上に落ちて光の粒となって消滅する。




「ふぉふぉふぉ」




 アツメルコも右側の敵に向かって硬貨を連続で弾く。すると硬貨はすべてサルたちの脳天に突き刺さる。




「「「「「……グギャア」」」」」




 悲鳴を上げていたずらサルたちが地上に落下した。どうやら致命傷だったようですぐさまに光の粒になって消える。




「……アイシクル・ランス……」




 なにもない宙から5本の氷槍を生み出したフセルコは前方に向かって連続発射させた。

 ヒュンヒュンヒュンと唸りを上げたアイシクル・ランスは見事に全弾をいたずらサルたちに命中させるのであった。




「「「「「……グギャア」」」」」




 そして胴体を貫通されたいたずらサル5匹は落下して消滅するのであった。

 連続して左側、右側、前方の敵を殲滅したことで一時的にいたずらサルたちの攻撃に隙ができたことで俺たちは一息をつく。

 だが……。




「困ったな。俺には攻撃手段がないぞ」




 そうなのだ。

 俺は完全なる近接戦闘型なのだ。樹上から攻撃してくるいたずらサルに対してなにもできない状態だった。




「拘束の投網で捕まえたらどうですかっ?」




 するとメグミがそんな提案をしてきた。

 なるほど。やってみる価値はありそうだ。




「――拘束の投網」




 俺は未だ攻撃が続いている後方の樹上に向けて拘束の投網を発射した。

 そこには固まって投石してくるいたずらサルの群れがいたのだ。




「「「「「グギャ」」」」」




 網が接近すると固まっていたサルたちが一斉に逃げる。だが網は広がっていく。そうなのだ。拘束の投網は伸縮性があって用途に応じて大きさが変化するのだ。

 だが……。捕らえたのは1匹だけであった。




「ちっ、1匹だけか……」




「枝が邪魔してしまいましたねっ」




 そうだった。

 拘束の投網は広がった空間では絶対の効果を発揮する。だが樹上では木の枝が邪魔して効果が半減してしまうのだ。

 その結果、5、6匹いたサルのうち、捕まえることが出来たのはたったの1匹だったのだ。その1匹に俺は”賢者の斧”で攻撃を加え消滅させた。




 ――ヒュンヒュンヒュン!




 再び俺たちの包囲網が形成されてしまった。そしていたずらサルたちの投石が再開されたのだ。

 俺たちは右に左に前に後ろに避けながら攻撃の機会を待つだけになってしまったのであった。




「なんとか対応方法はないかな」




「そうですねっ。このままじゃいつか石に当たってしまいますっ」




「かと言って今までの私たちの魔法じゃ、大して削れないわよ」




「ふぉふぉふぉ。なにか使える別の魔法はあったかのう?」




「……ある。……試す価値はありそう……」




 フセルコがそう呟いたのであった。

 なにか考えがあるようだ。


敵の数が多すぎるのです。(`・ω・´)∩


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。

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