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594話 1匹ずつ倒してみたのです。

基本二日置きの更新(18時)とさせて頂きます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 悪行河童たちは上陸すると横一列になって身構えている。

 そして俺たちは全員馬車の中だ。作戦会議中なのだ。




「……どうするか、だな」




「4匹も5匹も変わりありませんっ。私が一斉に倒しましょうかっ?」




「駄目よ。それじゃさっきと変わりないわ」




「ふぉふぉふぉ。そうじゃのう。誰がやっても同じ結果になりそうじゃのう」




「……なら……ひとりが……1匹ずつ……」




 フセルコの発言に俺たちは注目した。確かにそれは今までにない展開だ。ここにいる誰でもひとりで悪行河童たちを倒すことはしてきたのだ。

 なのでそれ以外の方法は全員による1匹ずつの討伐が今まで試していないやり方だ。




「フセルコの意見に賛成だな」




「そうですね。じゃあ端からダイキチから順番に倒すことにしましょうっ」




 作戦は決まった。

 なので俺たちは馬車から降り立つ。そして悪行河童5匹と対峙するようにこちらも横一列に並んだのだ。




「「「「「「ギャギャギャギャ」」」」」




 俺たちを見て悪行河童たちが奇声を上げて威嚇する。だが俺たちにはそれは通じない。力量的にこちらが圧倒的に優勢だからだ。




「まず俺から行くぞ。――拘束の投網!」




 俺は左手を前方に差し出して網を飛ばす。すると投網はいちばん右端の悪行河童を捕らえる。




「グギギギギ……」




 捕らえられた悪行河童は必死に手足を動かして網から逃れようと藻掻くが、藻掻くほどに網は絡まって行く。




「てい!」




 一気に間合いに入った俺は右手に握った”賢者の斧”を振り抜く。すると手応えがあり、悪行河童は光の粒となり銀貨を残して消滅する。




「次、行きますっ。――ほいっ!」




 次はメグミの番だ。

 メグミは長杖を伸ばし、先端から稲妻を発車させる。すると右から2番目の悪行河童に命中する。




 ――バリバリバリ!




 稲妻魔法が命中した悪行河童はすぐさままっ黒焦げとなり光の粒に変化して消滅する。





「私の番ね。――ほにゃら!」




 ――ドッゴーン!




 ”聖女の錫杖”の先端から発車された炎弾が中央に位置していた悪行河童に命中する。すると猛炎に包まれた悪行河童が断末魔の悲鳴を上げて光の粒となり消滅する。




「ふぉふぉふぉ。儂の番じゃのう」




 アツメルコが伸ばした右手で銀貨を弾く。すると一直線に飛んだ硬貨は左から2番目の悪行河童の額にガツンと命中した。

 そして後方へふっ飛ばされた悪行河童は倒れると同時に光の粒となり消滅。




「……ワタクシの……順番……」




 なにもない宙から一抱えもある氷槍を発生させたフセルコはそれを発射させる。唸りを上げて飛んだアイシクル・ランスは最後の悪行河童の胴体中央に命中する。




 ――ドッガーン!




 悪行河童はくの字になってふっ飛ばされた。そして空中で光の粒に変化し、消滅すると銀貨を地面に残すのであった。




「倒したぞ」




「これで変化があるといいですねっ」




 銀貨を拾い集めながら俺たちは今度こその迷いの森からの脱出を願うのであった。


新たな討伐方法なのです。(`・ω・´)∩


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。

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