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593話 状況に変化があったのです。

基本二日置きの更新(18時)とさせて頂きます。

どうぞよろしくお願いいたします。


 

「ふぉふぉふぉ。それも手じゃのう」




 アツメルコは御者席に座ったままで指で硬貨を弾いた。ヒュンヒュンヒュンヒュンと4連続の攻撃だ。




「「「「グギギギギ……」」」」




 脳天に硬貨攻撃を食らった悪行河童は大きく仰け反って後ろへとバタンと倒れる。するとそのまま光の粒となり消滅し、銀貨だけを残すのであった。




「ふぉふぉふぉ。儂の攻撃でも一撃じゃのう」




 そうだった。悪行河童は目にも止まらぬ速さで女性の衣類を奪う以外は大した敵ではなかったのだ。

 そして銀貨を拾った俺たちは馬車に乗り込むとすぐさま発車するのであった。




 そしてまた森の中の道を進む。

 やはり道は見分けがつかないので、新しい道なのか今までと同じ道なのか区別がつかない。

 やがて馬車は泉に到着するのであった。




「……やっぱり同じ泉だな」




「そうですねっ。同じだと思いますっ」




「ああ、見て。悪行河童が出てきたわよ」




 確かにロキの言う通り、水中から悪行河童たちが飛び出してきた。しかも数は4匹とまったく同じ展開だ。




「じゃあ、今度はフセルコだな」




「……了解……」




 順番からすれば今回はフセルコの担当だ。なのでフセルコは馬車から降り立ち悪行河童たちと対峙する。




「……アイシクル・ランス……」




 なにもない宙からいきなり4本の氷槍が現れたかと思うと唸りを上げて悪行河童たちにすごい速さで飛んで行く。




 ――グワッシャン!




 氷槍は4匹の悪行河童たちに同時に着弾した。胴体中央に命中したのだ。




「「「「グギギギギ……」」」」




 一斉に悲鳴を上げた悪行河童たちは後方へふっ飛ばされると光の粒となり消滅するのであった。




「……これで全員が討伐したことになるよな」




「そうですねっ。これが条件ならばいいですねっ」




「そうね。これがクリア条件ならば、迷いの森から出られるわね」




 そうは互いに言うのだが、俺を含め安堵の顔をしているのは誰一人いない。迷いの森を抜けるクリア条件はわかっていないのだ。

 俺たちが行ったのは、ただ順番に倒しただけなのである。なので手応えなどは一切ないのだ。




「もしかしたら条件をクリアしたかもしれないからな。行こうか」




「ふぉふぉふぉ。じゃあ馬車を出すかのう」




 そして俺たちは馬車を走らせて泉の横を通り、森の道を進む。

 森の道は今までと同じようにも見える。

 なので不安を感じつつ道の前方を全員で見つめるのであった。




「……また泉だな」




「そうですねっ。また戻って来ちゃいましたねっ」




「ああ、もう。なにがクリア条件なのよ」




 ロキが苛ついた様子になっているが、それは俺も他のみんなも同じだろう。

 そして馬車を泉近くに停車させると泉の中から悪行河童たちが飛び出して来たのであった。

 だが……。




「違う展開だ」




「そうですねっ。今度は5匹なのですっ」




「1匹増えたわね」




「ふぉふぉふぉ。違う展開になったってことは……」




「……進展した……のかもしれない……」




 そうなのだ。

 これまで5回、登場した悪行河童は常に4匹だったのだ。なのに今回は5匹なのである。これは迷いの森になにか変化があったと言えるだろう。


5匹に増えたのです。(`・ω・´)∩


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。

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