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592話 脱出困難なのです。

基本二日置きの更新(18時)とさせて頂きます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

「先手必勝ですっ。じゃないと脱がされますっ。――ほいっ!」




 馬車から身を乗り出したメグミが長杖を振っていきなり魔法をぶっ放した。もちろん得意な稲妻魔法だ。




 ――バリバリバリ!




 もう二度と裸にされたくない気持ちが強いのか、その攻撃魔法はいつもより強烈に見えた。

 そして稲妻が収まったときには全身黒焦げの悪行河童たちの姿があったのだ。やがて光の粒となり銀貨を残して消えていく。




「魔法でも一撃で倒せましたっ」




 安心したかのようにメグミがほっと息を吐きながら言う。




「良かったわ。また服を奪われるかと思ったわよ」




「ふぉふぉふぉ。なんとかなったのう」




「……安堵……」




 俺たちは馬車を降りることなく、更に森の中の道を進ませるのであった。

 そして、……しばらく経過したときだ。




「ふぉふぉふぉ。また泉があるのう」




 俺は前方の窓から顔を出して確認する。

 なんてことだ。また同じ泉であった。




 すると泉からまた濃霧が発生し悪行河童4匹が飛び出して来るのであった。




「「「「ケケケケ」」」」




 横一列で俺たちの前に立ちふさがる悪行河童。




「これは間違いなく、また同じ場所へ戻って来たってことだな……」




「そうですねっ。完全に迷いの森ですっ。なにか脱出方法を見つけないと永遠に堂々巡りですっ」




「でも、その前に河童退治よね。――ほにゃら!」




 今度はロキが攻撃した。馬車の扉を開けて身を乗り出すと”聖女の錫杖”を振り、攻撃魔法を放ったのだ。




 ――ドッゴーン!




 錫杖の先端に発生した巨大に膨れ上がった炎弾が発射され、途中に分岐すると4匹の悪行河童にそれぞれが見事に命中するのであった。




 辺りに立ち込めるもうもうとした煙。

 やがてそれが晴れると黒焦げになった河童たちの姿が見えた。やがて黒焦げ河童たちは光の粒となり銀貨の残して消滅する。




「またもや一撃だな。……で、これで堂々巡りが終わればいいんだが……」




「ふぉふぉふぉ。その確認のためにも馬車を進ませるかのう」




 そう発言したアツメルコは馬車を森の道に進ませる。森の風景は似ているのでここが新しい道なのか、それとも今までと同じ道なのかの判別は不可能だ。




 やがて、……また泉に出るのであった。




「ふぉふぉふぉ。また駄目だったのう」




 見るとやはり見覚えがある泉があり、泉の中央から濃い霧がもうもうと立ち込めるのが見えたのであった。




「「「「ケケケケ」」」」




 おなじみの鳴き声とともに悪行河童たちが泉から飛び出して来るのが見えた。




「今度はアツメルコがやってくれないか?」




 いちおう順番的に次がアツメルコの番だったからだ。俺の攻撃、メグミの攻撃、ロキの攻撃では迷いの森の封印を破ることができなかったのだ。ならばパーティーメンバー全員で順々に戦ってみるのも手だろうと考えたのだ。


同じ場所をぐるぐるとなのです。(`・ω・´)∩


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。

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