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586話 森の奥へ向かうのです。

基本二日置きの更新(18時)とさせて頂きます。

どうぞよろしくお願いいたします。


 

「あの霊木は入手が困難なのじゃ。じゃから枯れ始めたのがわかっていても採取に行けなかったのじゃ」




「どこか遠くにあるのか?」




 俺が尋ねると村長は首を左右に振る。どうやら遠くではないようだ。




「……ゴホゴホ。……遠くではない。麓の森の奥じゃ」




 村長は説明してくれる。

 高熱ゴホゴホ病は日に日に身体が弱って死に至る病なので、本当ならすぐにでも霊木を採取に行きたいらしいのだが、そこには魔物の住処があって村人では手が出せないとのことなのだ。




「ならば、私たちの出番ですねっ」




「そうね。私たちがこのヨンバーンメの村を訪れたのもなにかの運命ね」




「ふぉふぉふぉ。村長殿。安心するがよいぞ」




「……私たちが……霊木を……手に入れる……」




 俺が相談するまでもなかった。

 すでに女神たちはこの村を助ける気満々だったのだ。




「じゃあ、霊木が生える場所を具体的な場所を教えてほしい」




 俺が尋ねると村長はベッドから這い起きて書架に向かった。そしてそこから四つ折りの紙を広げて俺たちに渡すのであった。

 それはヨンバーンメの村一帯の地図だった。




 広げた地図の上を村長が指を滑らせる。そしてある一点で指を止めた。それを見て俺たちは目を見開いた。その場所には覚えがあったからだ。




「……ゴブリンの群れが出た場所の近くですねっ」




「そうね。……確かに魔物がたくさん住んでいる場所よね」




 そうなのだ。

 そこは俺たちがこの村に来る途中でゴブリンの大群に襲われた森付近だったのだ。確かにあれだけのゴブリンたちがいれば村人たちではまったく手が出ないだろう。




 ■




 それから俺たちはすぐにヨンバーンメの村を出た。そして山を降りる。行き先はもちろんゴブリンの群れが現れた街道近くの森だ。

 そして俺たちが乗った馬車は山道をガタゴトの揺れながら麓へと目指すのであった。




「……確か地図によると森の奥だったよな?」




「そうですねっ。そう記憶していますっ」




「ゴブリンの群れを倒したのが森の入口付近だから……」




「ふぉふぉふぉ。目的地はその奥じゃのう」




「……ゴブリン以外の……魔物も……いるかも……」




 そうなのだ。

 俺たちは先程100匹以上のゴブリンの群れと戦った。だがあの森にいるのがゴブリンだけとは限らない。

 いや、むしろそれ以外の魔物たちも潜んでいると考えるのが普通だ。




「……まあ、どんな魔物がいても倒すだけだな」




「そうですねっ。どんどん倒しましょうっ」




「そして霊木を手に入れるわ」




 俺たちが乗った馬車はすでに山道を降りていて平地に到達している。そしてこの先はゴブリンの群れと戦った場所に近いはずだ。




「ふぉふぉふぉ。なにか見えるのう」




 そんなとき御者を務めるアツメルコがそう発言するのであった。

霊木を探すのです。(`・ω・´)∩


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。


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