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585話 高熱ゴホゴホ病なのです。

基本二日置きの更新(18時)とさせて頂きます。

どうぞよろしくお願いいたします。


 

「……気になるな。あの倒木をちょっと調べてみようか」




 俺はそう皆に告げると倒れて枯れている巨樹に近づく。そして手に触れて鑑定をするのであった。



「……霊木と表示されたな。大事な木だとはわかるんだが、どう大事なのか不明だな。……とにかく、まあ、原因かわからないが枯れて倒れてしまったようだな」




「う~ん。……村に活気がないことと関係しているのでしょうかっ?」




「それはわからないわね。もっと調べてみましょうよ」




「ふぉふぉふぉ。そうじゃのう」




「……同意。……要調査……」




 俺たちは更に村を調べることにした。そして最初の家屋の隣家へと足を踏み入れる。

 家の中は粗末だが最低限暮らしていけるだけの道具や家具があった。そしてこの家の住民である若い女性だが、やはりベッドに伏せていた。




「……この村はもうお終いです。……どうか、立ち去ってください」




 しきりに咳をしながら苦しそうに女性は俺たちに伝えるのであった。

 そして俺たちは更に他の家を調べたが、どこも住民は床に臥せっていたのであった。皆、咳を繰り返し相当に苦しそうだ。おそらく高熱があるのも予想できる。

 そして気がついたらすべての家屋を調べ終わっていたのであった。




「病気が蔓延しているのは間違いないようだな」




「そうですねっ。でもなんの病気かわかりませんっ」




 そうなのだ。

 この村はまず間違いなく伝染病で住民みんなが伏せっているのだ。だがメグミがいう通りなんの病気かもわからないし、原因もさっぱりなのだ。




「……ねえ、あれ、ちょっと見て。木に隠れているけどまだ家があるみたいよ」




 そう行ってロキが小高い箇所にある木々を指さした。見ると確かにその木々の向こうに一軒の家屋があるのがわかったのだ。




「行ってみるか」




 俺たちは木々で隠されている家屋へと向かうのであった。

 そして短めの坂道を登るとそこには確かに家が存在した。他の家々はほぼ同じ大きさだがこの家屋は一回り大きい。




 鍵は開いていたので、俺たちはそのまま室内に入った。この建屋は部屋数も多い。もしかしたら村長の家なのかもしれない。

 そんなことを思いつつ寝室に入ると老人の男性がベッドに横たわっていた。




「……ゴホゴホ。……旅のお方じゃな。儂はこの村の村長じゃ……」




 そう自己紹介したのだ。なので村長に間違いないだろう。




「……お体の具合が悪そうですが、ご病気ですか?」




 俺が代表して尋ねると村長は首肯した。




「村中で病が流行ってしまいました。これも霊木が枯れてしまったからなのです……」




 どうやらこのNPCは村長だけあって、話しかけて正解のようだ。会話が可能で詳しい話が聞けそうだ。




「霊木が枯れたのが病気の原因なのですねっ?」




「……ゴホゴホ。……はい。……そうなのです……」




 それから村長は話を続けてくれた。

 するといくつかの事柄が判明した。今、この村で流行ってしまった伝染病は『高熱ゴホゴホ病』というもので、元々この地の風土病だったそうだ。

 だが、祖先が霊木を手に入れたことでこの地は病気とは無縁の一種の聖域のようになったとのことだ。




 だが、寿命がきたのか霊木がだんだん枯れ始めてしまい、倒れたときには『高熱ゴホゴホ病』が広がってしまったとのことだった。




「だったら霊木があれば病気は治るんじゃない? 霊木はもう手に入らないのかしら?」



 ロキが村長に尋ねると、村長は難しい顔になるのであった。

風土病なのです。(`・ω・´)∩


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。

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