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584話 ヨンバーンメの村に到着なのです。

基本二日置きの更新(18時)とさせて頂きます。

どうぞよろしくお願いいたします。


 

「……そうだな。行ってみるか」




 勇者パーティのリーダーである俺はそう皆に告げた。すると女神たちが一斉に頷くのが見えた。

 やはりフセルコの言う通り寄り道こそがRPGのお約束ってやつなのだろうな。




 そして俺たちの馬車は山道を登り始めた。

 道は全体的に緩やかだが、ときおりキツイ坂道もあった。だが俺たちの馬車は2頭立てなので苦もなく登っていく。




 そして1時間以上経過したときだった。

 山の中腹に広くて平らな土地があり、そこに村があったのだ。全体を柵に覆われた10軒程度の家屋が立ち並ぶ村であった。

 ここがヨンバーンメの村だろう。




 村の周囲には畑があり、作物が実っているが手入れをしている村人の姿は見えない。そしてここから見る限り村の通りにも人影はなかった。




「なんか、閑散としている村ですねっ」




「そうね。誰の姿もないわ」




「ふぉふぉふぉ。昼間なのにおかしいのう」




「……まるで……ゴーストタウン……」




 そうなのだ。

 今は昼も昼なのに、村もその周辺にも誰の姿も見えないのだ。だが村の家屋の様子を見ても廃村って感じはしない。

 きっとなにか理由があるのに違いない。




「入ってみるか」




 俺はそう御者のアツメルコに告げる。するとアツメルコは馬車を進ませて粗末な木製の門を潜り、村の広場へと入ったのであった。




「まずは情報収集だな。村人を捜そう」




「わかりましたっ」




 俺たちはまずは手近な家屋へと向かった。

 扉には鍵がかかってなくて、すんなりと入ることができた。すると村人を発見したのであった。

 それは中年の男性でベッドで寝ていたのであった。

 だが眠ってはいないようで、ゴホゴホと咳を繰り返している。見れば顔色は青ざめていた。




「大丈夫ですか? なにか具合が悪いのですか?」




 代表して俺が尋ねる。

 すると男性はこちらに気づいたようで顔を俺たちに向けるのであった。




「……旅のお方ですね。……悪いことは言わない。……早くこの村から出た方がいい……」




 どうやらなにかがこの村で起きているようだ。だがこのままでは情報が少なすぎて、どう対応したらいいのかわからない。




「……あなたは病気なのですかっ? ……どうして私たちが村から出た方がいいのですかっ?」




「……旅のお方ですね。……悪いことは言わない。……早くこの村から出た方がいい……」




 メグミが更なる情報を得ようと中年男性に話しかけるのだが、男性は同じ台詞しか返さない。どうやらこのNPCはここまでしか話さない仕様になっているようだ。




「駄目ね。……他の村人からも情報を集めましょう」




 ロキの提案に俺たちは頷いた。そして中年男性の家屋から出たのであった。

 そして隣家に入ろうとしたときだ。

 広場の中央に枯れて倒木した大きな樹木が見えたのであった。




「……あの木だけ倒れているな」




「そうですねっ。他の木はちゃんと生えてますっ」




 そうなのだ。

 村の中心にあったと思われる巨樹だけが枯れて倒れているのがわかったのだ。

村に異変が起きているのです。(`・ω・´)∩


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。


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