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キリフダは最後まで取っておくものだ!!! S.アリスガワ・タツキ

「ライブスタート! 来い! 飛竜(ひりゅう)号!」


「ライブスタート! 駆けなさい! 雷獣(らいじゅう)号!」


「ら、ライブスタート。……起きて、海皇(かいおう)号」


 我らアリスガワ三姉妹は、それぞれのEDAを目覚めさせた!


 我が前に立つ赤い巨人は飛竜号! ライカの青い巨人は雷獣号で、トモエの黄色い巨人は海皇号!


 分類は機人系! 機体サイズはぜーんぶ20メートル級! EDA単独としては限界ギリギリのサイズである!


 私(タツキ)は飛竜号の手のひらに乗ってコクピットへ! ライカとトモエもそれぞれのEDAに乗った!


 イクサの準備は整ったということだ!


「いくぞライカ! トモエ! まずは分離形態で相手をボッコボコにする!」


「最初から全力で行ったほうが良いと思うわよ?」


「それはない! それはないなライカ! なぜならば!」


「なぜならば?」


「キリフダとは最後まで取っておくものだから!」


 私の声に同意のコメントを送るは視聴者たち! ランクマッチやランダムマッチと違い、フリー対戦では外部との交信も可能なのだ!


《さすがタツ姐だ、お約束をわかっておる》


《そう! アリスガワ三姉妹は開幕から必殺技なんてことをする無作法さんではないのだよ!》


《なぜならばそれこそロマンであるからだ!》


《初見なんですけどここのコメント欄いつもこのノリなんですか?》


「そう、戦闘開始と同時にキリフダを使うのは、えーと、フサイがない! フールーじゃない! ロマンたり得ないのだ!」


《風情がない、風流じゃない、ですね》


「というわけで作戦をセツメイする! まずはタツキが突撃するぞ! ライカはその後から突撃! そしてトモエが最後に突撃だ! いいな!」


「作戦かしらそれ!?」


「と、トモエはもっと安全に戦いたいなぁ」


「突撃ー!」


「「聞いてない……」」


 足元のペダルをずんっと踏んで、飛竜号を空へと飛ばす! もちろん武器も手にとって!


 飛竜号の武装はでっかい斧だ! 力任せにぶん殴ってぶった斬る! ので! めっちゃつよい! 


 斧以外の武装はない! 本当は必殺ビームも積みたかったのだがうまく動作しないので今回は断念! いつか着けるけどな!


 重たくてでっかい武器を肩に担ぎ、飛竜号と共に空をゆく! 雷獣号と海皇号も地面を走ってついてくる!


 敵はどこか!? 探すまでもない! 敵はでかい! なのであっという間に見つけられるのだ!


 いた! 戦闘エリアのど真ん中に立つ6本足のでっかいEDA……って、あれ!?


「ライカ! トモエ! なんか敵のカタチが前と違うぞ!?」


「え? ……本当だわ! 前は空飛ぶ戦艦だったのに!?」


「お、大きな蜘蛛さんみたい……」


 そう、クモだクモ! 田舎のおばあちゃん家に出たクモに似ている超大型機!

 それが六本足をゆっくり動かし、のっしのっし歩いているのだ!


「ま、まずい! めっちゃ歩いてる! これでは『空を飛んでいる相手なら推進器をぶっ壊せば墜落ダメージで倒せるぞ作戦』が台無しだ!?」

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