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カンジ悪〜

陸が西高の方へ戻ると、「はい陸っ!」とスポーツドリンクを差し出された。

陸が見ると、マネージャーの衛藤莉奈(えとうりな)が微笑んでいた。


「ありがと」


陸はスポーツドリンクを受け取り微笑むと、そのまま莉奈の横を通り過ぎて行った。

莉奈は「あっちょっと陸っ!」と言いながら陸の後ろをついていく。


「ねえ、さっきの誰?友達?南高の」


莉奈がそう言うと、陸はバスケットシューズの紐を結びながら「んー?ああ、南?幼馴染」と答えた。

莉奈は「へえ、そうなんだ...彼女だったりして!」と言いながら陸の腕を掴んだ。


陸は「いや、違うけど」と言って立ち上がると、「じゃそろそろ体育館行こ」と言いながら歩き出した。

莉奈は微笑み「うんっ!」と言って陸に続いた。



******



大会の休憩中、真央がトイレを出たところで見知らぬ女の子と肩がぶつかった。


「あっごめんなさい」


真央が彼女の方を見ると、「大丈夫!私もよそ見してたからっ」と微笑んだ。


「ていうか、南高の真央ちゃんだよね?陸の友達の!私、西高のバスケ部のマネージャーで、衛藤莉奈って言いますっ」


莉奈はそう言いながら微笑み、真央の顔を覗き込むように見た。

真央が「そうなんだ!」と莉奈を見た時、真央の後ろから「どうしたの?」と音が出てきた。


「あ、音ちゃん。さっきぶつかっちゃって。西高のバスケ部のマネージャーさんなんだって〜。莉奈ちゃん」


真央がそう言うと、莉奈は「どうも!」と音を見た。

音は莉奈を見るなり「どうも」とすぐに微笑む。


「私、1年の時から陸とはすごく仲良しなの。陸、マネージャーの私に甘えっきりなんだよっ。いっつもLINEしてくるし、授業中もいっつも話したりしてるの」


莉奈がそう言うと、真央は「そうなんだあ〜莉奈ちゃん陸くんと仲良いんだね!」と微笑み、莉奈は微笑んだまま表情が固まった。


「ああ...ごめんねっ!引き止めちゃって。じゃ、私戻るから。陸に心配されちゃう。またね!真央ちゃん、音ちゃん」


莉奈はそう言って廊下を歩いて行った。

真央は「うん!またね〜」と莉奈に手を振った。


莉奈の姿が見えなくなると、音はフッと笑った。


「何あれ、カンジ悪〜。マウント厨うっざ」


音がそう言うと、真央は不思議そうに「ん?なに?」と音を見た。

音は優しく微笑み「真央はピュアでかわいい!」と言って両手で真央の頬を触った。



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