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あの日、あの場所で見た星空  作者: ともり。


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第四十二話 りゅうの言葉

## 第四十二話 りゅうの言葉


「かなさん、

最近元気ないですよね。」


昼休み。


りゅうから突然送られてきたメッセージに、

かなは少し驚いた。


《そんなことないよ笑》


返信する。


数秒後。


《いや、

絶対ある》


かなは苦笑した。


昔から、

りゅうは変に勘がいい。


《ゆうきとなんかあった?》


その文章を見た瞬間、

かなの指が止まる。


少し迷ってから、

かなは小さく息を吐いた。


《別れた》


送信する。


既読がつく。


でも、

すぐには返信が来なかった。


数分後。


《そっか》


短い言葉。


でも。


その“そっか”が、

妙に優しく感じた。


《ごめんね、

変な空気にして》


かなが送る。


すると。


《かなさん》


続けてメッセージが届く。


《ゆうき、

かなさんのことほんと好きだったよ》


かなは画面を見つめる。


胸が少し痛い。


《今でも、

たぶん好きだと思う》


かなは何も返せなくなる。


その時。


りゅうから、

さらにメッセージが届く。


《でもあいつ、

不器用だから》


《余裕なくなると、

全部一人で抱える》


かなは小さく目を伏せた。


知ってる。


優しい人だって。


ちゃんと、

自分を大事にしてくれてたって。


だからこそ。


苦しそうな顔をさせたくなくて、

何も言えなくなった。


《かなさんは、

まだ好き?》


かなはしばらく画面を見つめる。


答えは、

もう決まっていた。


《……好き》


送信した瞬間、

胸の奥が少し熱くなる。


数秒後。


《なら、

まだ終わってない気がする》


その言葉が、

かなの胸へ静かに残った。


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