表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あの日、あの場所で見た星空  作者: ともり。


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/45

第四話 マッチング

## 第四話 マッチング


夜。


部屋の明かりを落とし、

かなはベッドへ寝転がった。


スマホの画面だけが、

小さく顔を照らしている。


《おすすめユーザー》


画面を流れていく、

知らない人たち。


旅行好き。


カフェ巡り。


筋トレ。


年収。


肩書き。


なんとなく眺めながら、

かなは小さく息を吐いた。


「……疲れる。」


恋人が欲しいわけじゃない。


でも、

一人が寂しくないかと言われたら、

嘘になる。


そんな曖昧な気持ちのまま、

指を動かしていた。


その時だった。


《りゅう 27》


表示されたプロフィール写真。


車の前で笑っている男。


どこか、

見覚えがあった。


「あ。」


かなは思わず声を漏らす。


昨日。


星を見に来ていた、

あの黒い車。


助手席側で笑っていた男だ。


プロフィールを開く。


《夜ドライブ好きです》

《海見るの好きです》

《休みの日はふらっと北部行きます》


かなは少しだけ笑った。


なんとなく、

空気感が昨日のままだった。


気づけば、

いいねボタンを押していた。


数秒後。


《マッチしました》


「え。」


かなは目を丸くする。


早い。


その直後。


《こんばんは!》


メッセージが届く。


《もしかして、

昨日星見に来てました?》


かなは思わず笑った。


やっぱり、

気づいてたんだ。


《行ってました笑》


送信する。


数秒後。


《やっぱり!》

《友達と、

あの子絶対見てたよなって話してました笑》


「見てないし……。」


かなは小さく呟きながら、

口元を押さえる。


でも、

少しだけ嬉しかった。


窓の外を見る。


夜。


遠くに、

街の灯りが滲んでいる。


あの日見た星空を、

かなはふと思い出していた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ