表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あの日、あの場所で見た星空  作者: ともり。


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/45

第三十七話 会えない夜

## 第三十七話 会えない夜


その週は、

お互い忙しかった。


かなは仕事が長引き、

ゆうきも残業続き。


《今日ごめん、

遅くなりそう》


そんなメッセージが、

少しずつ増えていく。


最初は、

仕方ないと思っていた。


実際、

責める理由なんてない。


でも。


夜になるたび、

かなはスマホを見る回数が増えていた。


通知は来ない。


なのに、

気づけば画面を開いてしまう。


部屋は静かだった。


テレビもつけていない。


窓の外では、

遠くを走る車の音だけが聞こえている。


かなはベッドへ寝転がりながら、

ゆうきとのトーク画面を見る。


少し前までは、

毎日のように会っていた。


夜コース。


海沿い。


コンビニ。


助手席。


それが急に遠くなった気がした。


《お疲れさま》


かなが送る。


数分後。


《かなも》

《最近全然会えてないね》


その文章を見て、

かなの胸が少し痛くなる。


会いたい。


でも。


その言葉を送るのが、

少し怖かった。


重いって思われたくない。


忙しいゆうきを困らせたくない。


そう考えるほど、

指が止まる。


その時。


《落ち着いたら、

夜コースしよう》


ゆうきから続けて送られてくる。


かなは小さく笑った。


嬉しい。


なのに。


その“落ち着いたら”が、

少しだけ遠く感じた。


スマホを胸の上へ置く。


天井を見る。


会えないだけなのに。


こんなに寂しくなるなんて、

思っていなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ