86. 放課後の生徒会室
常磐さんは、下を向いて一人真剣な表情で考えごとをし始めたかと思うと、急に顔を上げてプル達の方を振り向いた。
「あの、君達。僕と支子君は、これからサンクンのところに伺うつもりだけど……えーっと、誠に申し訳ないんだけど……君達は一緒に連れて行くことはできない。」
「えーっ?」
「おーよ、なんでなんだよ?」
プルとミアは常磐さんに当然文句を言った。
「別にいいじゃん。プル達も一緒に連れてこうよ。」
ひばりも常磐さんに不服の様子だった。
「えーっと……でも、そうしたら常磐さんはさん君の家がわかったの?」
ルーシーが常磐さんに質問した。
「いや、君達には本当に申し訳ない……それとサンクンの住所だけど、実は僕も完全にわかったというわけじゃないんだ。でも、だいたいの目星はついたので、これから行って、辺りを色々と探してみるつもりだ……それと、君達を連れて行けないっていうのは、別にいじわるとか仲間外れの意味からじゃないんだぜ。これは僕の予想……っていうより多分そうなんだけど……そのサンクンっていう人は、本来は君達のような普通の一般人が住所を知っていい人じゃなくって、それに、無論そのサンクンっていう人が誰なのかっていうことなんか、本来は決して知っていいような人じゃないんだ……つまりそういう特別な類の人なんだ。サンクンっていう人は……いやあ、僕だってこんな事情がなかったら、本来なら自ら進んでサンクンの元に会いにいこうだなんて、決して思わないんだから……だから君達。これは忠告じゃなくて警告だぜ。サンクンのことなんて何一つ忘れろ。もちろん住所なんか調べようとなんかしちゃダメだぜ。それと、このことについては今後誰かにしゃべったりしたら絶対ダメだからな。」
「えっ?……えっと……う、うん。わかった。」
常磐さんの口調が急に変わって、しかもやけに真剣だったので、常磐さんは本気で私達に忠告してくれてるんだと、プル達は常盤さんの言葉を素直に信じるしかなかった。
「いやあ、本当に申し訳ない。クラスメイトの君達に対し、仲間外れのような行動をとったり、急に命令口調になったりして……でも、これは君達のことを本当に想ってのことだからね……でも、その代わりといっちゃなんだけど……明日から、学校でも外でも、僕は君達とずっと行動をともにすることにするから。」
「えーっ!?」
プル達は、常盤さんの突然の仲間入り宣言にビックリした。
「いや、僕のせいで――まあご主人様も一部噛んでいるんだけど――僕は6色の魔法少女のグリーンパピーに変身することができなくなってしまい、結果的にイエローパピーの支子君に迷惑を掛けることになってしまった。そのお詫びといっちゃなんだけど……そのせめてもの罪滅ぼしだとでも受け取ってほしい。」
「えっ……でも、そんなこと急に言われても……」
プルは、常盤さんみたいな天才の人が、自分達の仲間になるのが素直に重荷だった。
「えっ? もしかしてダメなのかい?」
常盤さんは少しがっかりした顔をした。
「えっ? えーっと、別にダメってわけじゃないんだけど……」
プルは、常盤さんにどう答えていいかわからなかった。
「そうかい。ならありがとう……うんうん、それと聞いた話だけど……君達4人は例の5色の魔法少女のことが大好きだそうで、週に一回はどこかの広場なんかに集合しては、5色の魔法少女の衣装に身を包み、5色の魔法少女の仮想シミュレーションなるものを実行しているそうじゃないか。もちろん、それにも僕は参加させてもらうよ。」
「えーっ!?」
プル達はさっき以上にビックリした。




