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魔法少女っているよね early access version  作者: ににん(ni-ning)
第5章 子犬の魔法少女と子猫の魔法少女
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85 放課後の生徒会室

「えっ? さん君て、今朝学校に行くときに話してたメグの友達のこと?」

 ひばりはメグに確認した。


「うむ。あやつこそ私の他のもう一人の創造主であり、5色の魔法少女の創造主でもあるのだ。」


「5色の魔法少女の創造主って……」

「おーよ。そんなこと言われても、なあ。」

「うん。5色の魔法少女っていったら、それこそアニメの中のお話しだし……」

 プル達はメグ達が冗談を言っているとしか思えなかった。


「ふむ。お前たちが信じられないのも無理はない……だが、やつは5色の魔法少女の創造主であるが、実はそれと同時に5色の魔法少女のアニメの創造主でもあるのだ。」


「えーっ!?」

 プル達は、メグから衝撃の事実を聞いて、驚きの声を上げた。


 だが、すぐにプル達はメグの言っていることに疑いを持ち始めた。


「でも……5色の魔法少女っていったら、宝石プロダクションの制作だし……」

「おーよ……でもよ。そういえば5色の魔法少女って、誰が最初に創造したか秘密になってんだよな。」

「ねえメグ。あの、もしかしてそのさん君っていう人って、宝石プロダクションの関係者とかだったりするの? でも、宝石プロダクションって東京の会社だし……もしかして東京まで会いに行くつもりなの?」

 ルーシーがメグに確認すると、

「おーよ。なっ、俺達みんなで宝石プロダクションミュージアムに行ったことあるしな。宝石プロダクションは確かに東京だったぜ。」

 ミアがルーシーの質問に被せた。


「うーむ……宝石プロダクションだとか東京だとか、そもそもやつのことなど別に興味もないので、そんなことは特に聞いたこともなかったが……だが、詳しいことはわからんが、やつが5色の魔法少女のアニメを創造した人間なのは間違いない。」

 メグはそう断言した。


「そう。それでご主人様から聞いた話だと、そのサンクンっていうもう一人のご主人様は、幸運なことに、この宝箱市にお住まいだということだそうで……だったら、今からそのサンクンっていう方のお宅にお伺いしよう……つまり、そういう話をしていたところだったんだ。」

 それから常磐さんがプル達に説明した。


「ふーん、そうなんだ。じゃあ、とりあえずこれから私達でさん君の家に行くつもりなんだね。ねえ、ところでそのさん君の家ってどこにあるの?」

 プルが常磐さんに質問した。


「えっと……そこについては、まだご主人様と話してなくてね。あの、ご主人様。そのサンクンっていうお方のお住まいは宝箱市のどの辺りになるんだろうか?」

 常磐さんがメグに確認した。


「うむ。私も詳しい場所はわからんが、やつの話だと、宝箱市内にある大きな宮殿のような建物に住んでいるということらしい。まあ地元でも有名な建築物らしいから、住所などわからずとも、お前達ならすぐにその場所は特定できよう。」

 メグは全員に自信満々に説明した。


「えーっ? 宮殿みたいな建物? えっと、そんな建物あったっけ?」

「おーよ。そんな建物見たことねーよな?」

「うーん……大きなお屋敷みたいな建物だったら、市内に高級住宅街があるから、その辺に行ったら、そんなお家結構あると思うけど……でも、どの家がさん君の家なのかわからないだろうし……」

 それに対し、プル達の反応は概して薄かった。


「えっ? わからない? なんで?」

 メグは、プル達の予想外の反応に、驚愕の表情を描いた。


「あの、ご主人様。その大きな宮殿ていうのは、個人の大邸宅……という意味で間違いないのだろうか?」

 常磐さんが冷静に、焦った様子のメグに確認した。


「……いや、そういう意味ではないはずだ。やつがいうには、人類における宮殿のような大きな建物だと言っておったし……だが、その話を聞いたのは、もう何十年も前のことだから……もしかしたら、もうすでに取り壊されているのかもしれん。」


「でもさ。メグ、あんた偉くって色々できてさ、そのさん君って人とも友達なんでしょ? だったらさ、テレパシーとかなんか使って直接聞いたりできないの?」

 その時、ひばりが珍しく的を得た質問をした。


「う、うむ……確かに、本来ならばサンクンに直接連絡し、やつの住所を聞き出すことも、いや、そんなことをせずとも、直接やつに、私が人間の言葉がしゃべれることを世の中の理の中に新たに追加してもらうことなんかもぜんぜん可能なのだが……うーむ。もし私が本来の姿であるならば、ありとあらゆることがやりたい放題になるのだが……だが残念ながら、今の私はただのかわいいポメラニアン。もうそうなってしまっては、やれることもかなり限定されてしまうのだ。」


「いや。あのさ、だったらポメラニアンになる前に聞いといたらいいじゃん。」


「えっ? た、確かに、そう言われると、確かにその通りなんだけど……お前が魔法少女に覚醒したと思ったら、すぐに光の塔が開いたので、急いで地球に来ちゃったし……それに、人間の世界の時の流れというのを考慮するのを忘れてたし……」

 メグは、ばつが悪そうにひばりにブツブツ言い訳した。


 そしてプル達は、その後もメグが言うその宮殿みたいな建物がなんなのか考えることとなった。


「うーん……でも、お屋敷とかじゃなくて大きな建物っていうんだったら、市役所とかは?」

「おーよ。それかどっかの会社の本社とかか?」

「宝箱駅の近くだったら、宝箱グランドホテルとか? あそこって宮殿みたいな形してるし、もしかしてそのさん君て人、ホテル住まいだったりして?」


 その時、常磐さんが、最後にルーシーがなんとなく発言した宝箱グランドホテルという言葉に激しく反応した。

「何、宝箱グランドホテルだって?」


「えっ? 本当に宝箱グランドホテルなの? じゃあさん君って人、やっぱりホテル住まいなの?」

 ルーシーが意外な顔で常磐さんに聞き返した。


「いや、宝箱グランドホテルじゃない……」

 それに対し、常磐さんはぼっソリと答えた。


「なーんだ。宝箱グランドホテルじゃないんだ……」

 続いて、プルががっかりしたようにつぶやいた。


「何十年前までは宝箱市にあったという宮殿みたいな建物……そして宝箱グランドホテル……なるほど……そういうことか……だとすると、そのサンクンなる人物というのは……」

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