11話 警察
ちょっと未来のお話。
お盆も過ぎ、夕涼みと外を眺めていると空からパトカーが振って来た。
ウー!ウー!ウー! プシュー。
「こちらは、タイムパトロールです! 両手を上げ速やかに投降しなさい!!」
軒下でお茶を飲んで居た俺とフラニーは、呆然としていた。
そして向けられるオモチャの光線銃みたいなモノ。
いつの間にか移動していたフラニーに当然の様に没収されるオモチャの光線銃みたいなモノ。
「か、返せー! 公務執行妨害で逮捕するぞー!!」
「何言ってるの! オモチャとはいえ、人様に向けてはいけません!!」
フラニーに説教される自称タイムパトロール達。
手錠等の別の道具も出しているがその度にフラニーに没収され、しまいには、涙目になっている。
「か、返してください、グスン このままだと上司に怒られてしまいます。」
「おとなしく署までご同行願えませんか? グスン」
何か段々可哀想に思えて来た。
「フラニー、とりあえず話だけでも聞いてやろうか?」
「ユウくんがそう言うなら。」
「ありがとうございます! ありがとうございます!」
俺達は、VIP待遇でパトカーに乗せられて、空えと舞い上がり、未来の警察署へと旅立った。
「署長、ただいま戻りました!」
「おお、戻ったか。 容疑者の確保は出来たのか?」
「はい!」
「良し、すぐに取り調べを行おう! 容疑者は、取り調べ室だな?」
「い、いえ、こ、こちらへ。」
「は?」
「お前が誘拐犯の親玉か?」
俺がそう言うと偉そうに座っていた男の目が点になり一時の沈黙が続いた。
「「・・・・」」
「ば、ばかも~ん!! 容疑者をこの部屋に連れてくるとは何事か!!!」
「何言っているんだあんた、俺達は、何も悪い事なんてしていたない。 犯罪者は、そっちだろう?誘拐犯め。」
「失礼な、私は、時空警察署署長だぞ! 決して犯罪者等ではない!!」
「ああ、最初は、誰だってそういうんだ。 だが今のうちに罪を認めた方が刑も軽くなるぞ?」
自称時空警察署署長の顔が茹で凧の様に赤くなって行く。
「ええい! この無礼者を捕らえろ!! 公務執行妨害だ!!!」
「無理です!!」
「なんだと!!?」
「私達では、この方達を捕らえる事は出来ません!」
「無能共め! ロボ〇ップ!! こいつらを取り押さえろ!!」
自称時空警察署署長がそう言うと部屋に飾られている甲冑の様に佇んでいたロボットが動き出す。
「著作権に引っかかるわ!」
と俺の叫びと同時にフラニーがロボ〇ップを見るも無残な姿に分解していった。
「な、な、そんな馬鹿な! 最強のサイボーグ警察だぞ!!?」
「ダメでしょ! こんなのを作ったら!!」
「え?」
フラニーは、コスプレイヤーの為、著作権等の分別についてかなり厳しい様で、署長(笑)は、フラニーの威圧に有無を言えず正座させられ、永遠とも思える説教されている。
俺達を連れて来た警察官達は、抱き合ってガタガタ震えていた。
そもそも何故、俺達の所にタイムパトロールが来たかと言うと度重なる別世界からの来訪者により、度々時空の歪みを感知し、何か良からぬ事をしていると来たそうだ。
その事も後日、もっと上のお偉いさんが出て来て誤解が解けて、署長(笑)は、また叱られてた。
お偉いさんは、話が分かる人のようですぐに俺達は家に帰ることができた。
数日後、少し大きな荷物が届いたのだがそれが問題だった。
そうとは、知らずに箱を開けてしまったのが運の尽きだ。
「何々、『ご指摘を受けましたロボ〇ップは、フラニー様の案を取り入れ、より良いモノへと生まれ変わる事が出来ました。つきましては、一体を護衛としてお使頂けるように送ります。』・・・・。」
「ここのボタンを押すんだね? ポチっと」
「あ、フラニー待って!」
「トウロクヲ カンリョウシマシタ」
時すでに遅し、フラニーが兎型のロボットを起動してしまった。
「というか、何で兎型なんだ? 警察犬ロボならぬ警察兎ロボ??」
「ユウくんが兎好きって言ってたから良いかな~と思って?」
「まぁ、起動してしまったのは仕方ない。説明書は、何て書いてあるんだ?」
「えっとね、『警察兎ロボ、製品名RABI-Ⅲの取り扱い説明書。起動と同時にパートナー登録が行われます。 普段は、市販のAIペットロボと変わらない様に設定されています。 パートナーが危険にさらされた場合、もしくは、パートナーから命令があった場合、最大で軍事衛星1個分の出力が出せます。』って書いてあるよ?」
「出したらダメだから! 何と比べてるんだよ!! 安全装置とかロックキーとかの説明は?」
「『太陽エネルギー等を動力としている為、故障の場合を除き停止の心配は、ありません。 警戒しなくて良い場合、撫でてあげると落ち着きます。』って書いてあるよ?」
「果たして撫でる暇があるのか・・・・、とりあえうず、出来るだけ人目につかない様に飼おう?」
ただで手のかからないペットを貰えたのに頭が痛いのは何故だろうか?
クーリングオフは、果たして出来るのだろうか?




